タイ観光スポーツ省観光局が、旅行代理店に対してのライセンス取り消しを同局ウェブサイトで公開しており、その数は多数に上る。
タイでは旅行業務を取り扱うにあたってライセンス番号の取得が義務付けられているが、認められた以上に事業を拡張するなどの違法行為が多々見られるようで、取り消し数は増える一方だ。
東部リゾートで知られたパタヤでもライセンスを取り消された旅行代理店は多く、日系も当然含まれる。ライセンス番号は○○/○○○○○のように、最初に2ケタ、スラッシュを挟んで5ケタとなっているが、例えば上2ケタが「11」でないと、アウトバウンド・インバウンドの両業務は認められていない。
パタヤでは最近まで、中国人団体客の「セロドルツアー」の取り締まりが続いていた。これも指導対象となったのは、特定の業者にのみ利益を誘導していた旅行代理店だ。
「ホテルとレストランを経営していてトコロテン式」「うちは宝石店をやっていてバスもたくさんある」といった、身内だけを集めてこそ成り立つゼロドルツアー。しかしそうとはいえ、客も毎日同じ食事では飽きてしまうし、マッサージもやってみたい。旅行代理店はそのような末端商品だけを町場の店に振り分けていたらしい。絶対儲からない額で仕事を受けた店側は、食事なら「このおかずは別料金」、マッサージなら「残り1時間は有料」と、苦肉の策を編み出していった。そうすると客は「全部込みだと聞いている」と怒り出し、やがて問題が大きくなっていった。
パタヤの旅行代理店は、不動産仲介の業務を行っているところが少なくない。ホテル、アパート、マンション、住宅などを効率良く取り扱い、「旅行であっても長期で滞在してみたい」「こちらに住んでいるが短期の部屋が必要」というお客に迅速に対応している。
その取り扱い物件の中に、怪しい部屋が存在する。1日から部屋貸しする分譲マンションなどだ。バンコクでは、「サービスアパートの看板を掲げてきたが、それでは日極が不可」ということでホテルに登記し直す物件が多くある。それがパタヤでは、分譲マンションでも部屋も1日から貸し出すところがちらほら見られる。さらに、投資家に対してそのような短期賃貸を見込んだ利回りを説明して購入を勧めるケースもあるという。
いずれ短期賃貸禁止が厳密化されれば、その投資は見込み外れに。「日本担当者がそう説明していた」と話す日本からの投資家もいた。旅行商品のみならず物件にも注意が必要だ。
日本人も利用に注意、旅行業務ライセンス取り消し続出 変わりゆくタイ東部
2017年5月16日(火) 10時12分(タイ時間)
特集
- ├タイ77景(77)ブンカン県(Bungkarn) タイ東北部 [ 2022年3月18日 08時00分(タイ時間) ]
- ├タイ77景(76)メーホンソン県(Mae Hong Son) タイ北部 [ 2022年3月15日 21時08分(タイ時間) ]
- └タイ77景(75)ナコンパノム県(Nakhon Phanom) タイ東北部 [ 2022年3月12日 15時49分(タイ時間) ]
新着PR情報
- タイ長期滞在ビザを生涯受給可能、譲渡もできる『タイランドエリート旧会…
- 〈業界事情〉生産管理システムにおけるAI機能による業務分析
- 【製品紹介】高技能者のカン・コツを可視化「精密・正確な工程&品質管理…
- 【製品紹介】品質向上と経費削減を両立、溶剤を使わないプラズマ表面処理…
- 【製品紹介】製造や物流の現場でのお悩みを解決! 倉庫管理システム「WMS」
- 【製品紹介】紙やエクセルなどの現場帳票をそのまま電子化「i-Reporter」b…
- 最新のIT製品とテクノロジーでお客様の成功をサポートします。MATERIAL AU…
- 航空券オンライン予約好評受付中! Shindai Co., Ltd.
- 日本人が現場に立ってこその施工 Fukutaka Komuten
- 心で感じて心で応える精密技術の開発を追求 Nishii Fine Press (Thailand…
- パッケージを主体としたセミオーダーメイド システム開発・導入・運用保…
- 幼稚部から高校までのインター校、世界レベルのカリキュラムをバンコクで5…