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不妊治療 バンコク病院バンコク不妊治療センター Prof. Somboon Kunathikom, M.D

2017年5月16日(火) 22時42分(タイ時間)
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Prof. Somboon Kunathikom, M.D
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Bangkok Fertility Center, Bangkok Hospital
■30歳以上で増えてくる不妊症 体外受精で35―40%の妊娠率
 不妊症率は人口の15―20%

 不妊症率は時代を追うごとに高まっています。一昔前は人口の10%といわれていましたが、最近は15―20%まで上がっています。30歳以上で症状が目立ち始め、歳を重ねるごとに増えていきます。そのような傾向はタイ人も日本人も同じぐらいでしょう。

 私のもとを訪れる患者は1通院を1人と数えて月に300人ほど、うち日本人の方々は30%ほどでしょうか。30代が最も多く、体外受精による治療は年に200人ほど、そのほとんどが35―40歳です。

 不妊症の原因はいろいろあります。生活面での例を挙げますと、仕事のストレス、飲酒、喫煙などで、男性は精子が弱くなり、女性もホルモンバランスが崩れたり、生理不順となったりします。年齢も当然関係しますから、晩婚など結婚時期が遅くなると、それだけ子作りが大変になってきます。

 子どもがなかなかできないと、「夫婦のどちらに原因があるのか」と考えてしまいがちですが、その比率は男女同等です。男性40%、女性40%、双方20%。男性なら精子の量や質の低下、女性なら排卵障害、卵管の狭窄(きょうさく)・閉塞などです。

 不妊治療はまず、1―2カ月かけた検査から始まります。男性なら精子検査、女性なら排卵時期の確認、ホルモン測定、血液検査、経膣エコー(超音波検査)などです。排卵時期がタイミングよく重なれば、検査期間は短くなります。

 不妊の相談に訪れる夫婦はたいてい、妊娠の基礎知識を得て夫婦生活を営んでいます。日本人の女性など基礎体温を計る方をよく見かけますが、中にはその辺りの知識が不足のまま悩んでいる夫婦がいます。当院を訪れて検査、結果が出ないうちに妊娠した、という患者もいました。

■タイミング法から人工授精、体外受精へ

 最初の治療はタイミング法です。排卵日を正確に把握した上での夫婦生活の営みを試みます。排卵不順が原因と見られる場合は、排卵誘発剤による促進も行います。タイミング法で妊娠しない場合は人工授精に移ります。精子を洗浄して人工的に子宮内に注入、精子と卵子を出会いやすくします。以降の受精や着床は自然に任せます。

 人工授精は、最も妊娠しやすいといわれる4回から6回ぐらいまで繰り返しますが、その確率は1回に20%ほどです。体外受精とは違ってあくまでも自力の妊娠ですので、人工授精で成功する患者はタイミング法でも成功しやすいからです。

 人工授精の次は体外受精となります。卵子を卵巣から取り出して体外で受精させる方法です。採卵して3日目から5日目が最も妊娠率が高いとされています。受精して受精卵となったら培養、その後に子宮に戻します。

 体外受精の妊娠率は35―40%です。30代であればこれより高く、40代、50代になると下がっていきます。世界的にも同様の確率でしょう。

 不妊治療で妊娠すると、ホルモンのバランスが整ってきて2人目は自然妊娠、という患者も多くいます。仮に治療が必要であっても、1人目の治療で取り出した卵子を凍結保存しておくことも可能です。より若い頃のより質の高い丈夫な卵子を使用することが出来ますし、新たに採卵するより治療費も安く抑えられます。

■晩婚を見込んだ卵子凍結も

 自らの卵子では子どもに恵まれないとなった場合、第三者から卵子提供を受けるという選択肢を考えることになりますが、親族に提供者がいなければ認められません。日本人の患者が親族の卵子提供者と共に来院する、ということです。精子提供も同様で、いずれも親族の提供者と共に来院可能な場合のみ相談を受けています。

 代理出産については、タイ人のみに許され外国人は規制されています。数年前のオーストラリア人夫婦や日本人男性が絡んだ代理出産の騒ぎをきっかけに、ガイドラインが徹底されています。

 体外受精の際に卵子を取り出し、2人目以降の妊娠のために凍結保存しておくことができますが、最近は不妊治療目的ではなく、晩婚を見込んでの卵子凍結が増えています。一般的に38歳を過ぎると、元気な卵子は減ってきます。例えば38歳の卵子より35歳の頃のそれの方が卵子は明らかに元気です。人生設計の中で結婚が先になりそうという女性が、将来のために元気な卵子を凍結させておくという選択肢を取っています。凍結はおよそ5年間安心です。ただしタイでは、凍結保存した卵子は自分の配偶者に使うことが義務付けられています。

 不妊治療は体外受精が可能となってから急速に発達した分野です。それでも一昔前までは、「排卵がなければ諦めた方がいい」と勧めていました。最近は医療技術がさらに発達して、卵子提供による体外受精も一般的になりました。「子どもが欲しい」と望む夫婦には、年齢にかかわらず手助けをしていきたいと思っています。例え高齢出産で子育てが定年後まで続き、体力的にも家計的にも苦労を伴ったとしても、誰もが皆ようやく授かった子どもを大事に育てています。

人工受精費用目安:2万―2万5000バーツ/回
体外受精費用目安:27万―30万バーツ/回
TESE(精巣精子回収)は別途およそ5万バーツ

Prof. Somboon Kunathikom, M.D
 1946年タイ東北部ウボンラチャタニ県で本屋の長男として生まれる。進学校で有名なトリアムウドムスクサー高校入学のためバンコクに上京、日本の文部省の奨学金で66年に日本へ。大阪大学医学部を卒業後、日本の医師免許を取得し、阪大産婦人科で研修。74年に帰国、タイ国立マヒドン大学附属シリラート病院で研修3年、その後、同院で教鞭をとるかたわら、バンコク病院で診察。さらに阪大で内分泌・不妊症の短期研修。現在バンコク病院バンコク不妊治療センター責任者。実力の高さは国内外で知られ、海外から指名して来院する患者もいる。

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