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〈タイ業界事情〉建築・設計・施工・3Dデザイン FUKUTAKA KOUMUTEN (THAILAND) CO., LTD. 福孝工務店

2017年6月8日(木) 08時16分(タイ時間)
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岡野 孝治 氏
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岡野 孝治 氏 President

日本人が現場に立ってこその日本の品質&サービスの実現

事務所、店舗、分譲マンションなどの内装がメインに

 弊社は建築・設計・施工・3Dデザインの日系専門会社として2014年に設立。法人化して3年が経って今や優秀なスタッフに恵まれ、世故に長けてお引き合いも順調といえるようになってきた。

 福孝工務店は1992年に京都で創業。新築、リフォーム、エクステリアなどの設計施工ほか3DCGによる内観・外観パース制作を手がけている。2002年に中国に進出、日本でも海外でも長い経験を有する。

 タイ進出は建設業界の低迷を受けての新規市場開拓が大きな理由だったが、日本でも中国でも順調に事業を継続。特に人口が多い分だけIT(情報技術)が発達している中国では、日本からの3DCGのオフショアを承るなど、コンピュータグラフィック部門が活躍している。

 弊社タイ現法はこれまで、事務所、店舗、分譲マンション(コンドミニアム)といった内装をメインに手がけてきた。多くは日系企業もしくは日本人個人の方々だ。工期1、2カ月といった規模。昨今の景気を反映してかビルや工場といった大規模物件の新築は少なめだが、それは当初より見込んでいたことでもある。

日系でも多く見られるさまざまなトラブル

 タイの建設業界でビジネスを展開していく上で求められるのは交渉能力だ。外国人である我々日本人にとってはなおさら、地場との交渉は容易ではない。

 コンドミニアムを購入した後、地場業者に内装を依頼した経験がある方なら、交渉の難しさを実感されているのではないだろうか。仕事をお願いするお客の方が、賃金支払いのタイミングを図りながら工事が滞らないよう職人に気を使い、出来の良し悪しを確認していかなければならない。これは会社同士のやり取りでも大差はない。

 そのような難しさから、日本人の多くは日本語が通じて日本の感覚で話ができる日系建設会社を選ぶ。しかしタイでは日系であっても、品質、納期、アフターメンテなどさまざまな場面で問題が発生する。

 問題の根源は、日系とうたっておきながら実際には地場に仕事を丸投げして日本人が関与しない、という点にある。日本人が現場を把握していないから、日本人が納得する仕上がりにならない。クレームを投げかけても「タイではこんなもの」という返事で終わってしまうのがオチだ。

 仕上がりの悪い作業のやり直しを依頼するには、相応の交渉が必要だ。「日本人が納得しない」という主張だけでは、タイ人の理解は得られない。このような状況だから、アフターメンテもままならない。

 「見積もりに含まれているか否か」という問題が着工後に発生することも珍しくない。これは特に、発注側がタイに赴任したばかりの方、という場合に多いようだ。日本人同士で日本の感覚でやり取りできるからこその日系建設会社への発注なのだが、タイである以上やり取りはタイの商習慣が土台となる。日本なら「暗黙の了解」とみなされる項目もタイではそうではないということがあり、相違が発生しやすい。

 新築はともかく、リフォームはめくってみないと分からないことが多く、追加項目はおのずと増えてくる。弊社も最初の打ち合わせやお見積の提出などは特に気を使っているが、それでもやはり万全でないときがある。

見積もりは差があり過ぎないか? 日本人が現場に立っているか?

 大抵の問題は納期の遅れ、途中投げ出しにつながる。問題をいかに早く察するかが重要だが、世故に長けていないと見極めが難しい。

 ポイントはいくつかあるが、その中でも分かりやすいのは見積額だろうか。相見積の中で極端に格差があれば、項目漏れがいくつも存在している可能性が高い。先のとおり発注側が暗黙の了解とみなした項目がただ単に抜けているだけだと、後に追加費用を請求されるか、安い労働力を使ってごまかされるか、のどちらかになりやすい。誠実な業者であれば、抜けている項目はその理由を明記する。そうでない業者が相手の場合は、発注側に明細を見極める知識が求められる。

 着工の遅れも要注意だ。タイでも着手金の取り決めはしっかり守られるので、着工自体が遅れることはあまりないが、それさえできない業者もある。遅れていても連絡なし、という場合は注意したい。

そしてやはり、現場に日本人がいるかどうかだ。「知識と経験を備えた」日本人だ。日本人の目線で現場を見続けていかないと、日本人のお客様に納得していただくことはできない。弊社では、建設業界に30年以上携わっている私自身が現場に赴く。

 内装であれば工期は1―2カ月と、さほど長くない。問題が起きても「最悪、着手金の分だけやってもらえばいい」という気持ちになってしまいがちだが、責任を持ってその後を受ける業者はそう簡単には見つからない。

 弊社のお客様はサービス業や不動産購入の方々が多い。タイの日系企業の景況感は自動車産業の動向に左右されやすいが、弊社はおかげさまで大きな影響を受けていない。今後も堅実に、現在の仕事をこなしていきたいと思っている。

FUKUTAKA KOUMUTEN (THAILAND) CO., LTD.
Head Office:
 住所 : 33 Manutham Mansion 6th Fl., Rm No. 4, Soi Sukhumvit 51, Sukhumvit Rd., KhlongtonNua,
     Wattana, Bangkok 10110
 電話 : 02-662-5551, ファクス : 02-662-5900
 携帯 : 094-010-3059(岡野)
Branch No. 1:
 住所 : 85/103 Rm. No.C6 Moo 20, Tambon Bangpleeyai, Amphoe Bangplee, SamutPrakarn, 10540
 電話 : 02-186-8632 
 Eメール : fk88th@fukutaka.com  ウェブサイト : www.fukutaka.com
《newsclip》

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