中国の地方モーターショーでは屈指の規模で開催される、広東省の深センモーターショー2017を6月10日に取材した。中国の地方ショーは各ブランドのディーラー営業員が顧客と商談を行うのが特徴。世界一の新車市場だけに各ブースからは熱気が伝わってきた。
今年で21回目を迎えた深センショーは、毎年4月に交互に開かれている北京、上海での「A級」モーターショーに次ぐ、「B級」のショーと位置付けられている。このB級は毎年、深センを皮切りに秋までに吉林省・長春、湖北省・武漢、四川省・西都、広東省・広州の計5市で開催される。
今年の深センショーには自動車メーカー102社が、1023台を出品しており、会期は6月3日から11日までの9日間。来場者は昨年実績で約71万人だったが、主催者は今年はそれを上回ると見ている。日本メーカーではトヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、マツダ、三菱自動車の現地生産会社と、輸入のみのSUBARU(スバル)が出展している。
今回は、現地に駐在する日本人社員がアテンドしてくれたホンダの3ブランドのブースを主体に回った。ホンダは中国では広汽本田(広州市)と東風本田(武漢市)の合弁2社の2ブランドと、高級車ブランド「アキュラ」(生産は広汽本田)の計3ブランドを展開している。
ショーではこれら3ブランドが独立したブースで10数台ずつを展示、深セン市の3系列 ディーラー全19店が計172人もの営業員を送り込んでいる。各ブースでは車両展示スペースのほかに、1ブランドで30組程度の商談が可能なコーナーを設けている。
東風本田のブースで、兄の商談に同行していた男性会社員の黄超さん(31)は、自身も10年来のホンダ車ユーザーで、現在は2台目としてミニバンの『ジェイド』に乗っているという。ホンダ車については「デザインや走りのパワーが気に入っている。私と同世代の若い人には人気が高い」と話していた。ちなみに39歳の兄は日本円で500万円近くの大型SUVを注文する予定という。
ホンダの3ブランドは今年の深センショーで、昨年実績を若干上回る計2400台の受注を目標としている。中国の新車市場は、昨年までに需要拡大に寄与した小型車対象の取得税(購置税)の減税が圧縮されたため、足元では鈍化傾向も出ている。ただ、ホンダは今年1~5月の販売が前年同期を20%上回っており、SUVシリーズなどの伸びにより、日本メーカーのなかでも好調ぶりが目立っている。
協力:ホンダ(深センモーターショー)
深センの「セン」は土偏に川。
【深センモーターショー2017】地方ショーならではの商談も活発…ホンダは3ブランドで2400台の受注めざす
2017年6月12日(月) 12時07分(タイ時間)
《池原照雄@レスポンス》
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