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パタヤとフアヒン、タイ2大ビーチリゾートの思惑と現実 変わりゆくタイ東部

2017年6月21日(水) 12時53分(タイ時間)
変わりゆく東部の画像
変わりゆく東部
 タイ湾をはさんだ東西人気ビーチリゾートであるタイ東部チョンブリ県パタヤとタイ中部プラチュアップキリカン県フアヒンをおよそ2時間でつなぐ観光船が今年2月、運航を始めた。

 運航会社、使用船舶、運賃などの情報はロイヤル・パッセンジャーライナー社のウェブサイトwww.royalferrygroup.com を参考願いたい。高いハードルをクリアして運航にこぎつけたであろう関連業者、観光船がつなぐ筆者在住のパタヤとフアヒンに、それぞれどんな思惑があるのだろうか。

 運航会社としては同航路を開拓、独占することで収益のみならず、より大きな利権とそれによるさらなるビジネスの展開を期待出来るだろう。例えばパタヤ近郊に近々新たに生まれ変わるウタパオ空港を絡めて、新たな観光ルートの開拓が可能となりそうだ。

 両地の旅行者にとってはどうだろう。「騒がしい」という評価のパタヤから偶には「静かで落ち着いた」フアヒンへ、逆にフアヒンからはパタヤでのにぎやかな的な行動を計画する旅行者にとっては便利な交通手段だろう。また、一度の来タイで趣の異なった両方のビーチを楽しむ事が出来る。

 しかし現実はどうだろうか。パタヤ側では、古い中国製の船、高い運賃、不定期な時刻表、特に運賃面がネックで今のところ「利用は様子見」といった声をよく聞く。フアヒン側はどうだろうか。フアヒンの雰囲気を好む欧米をはじめとする旅行者たちはパタヤから来る者たちをどう思うか。今後、船舶の大型化で車も積めるとなれば在住者に限らず中国人団体などの移動も始まり、優雅で上品な街並みも雰囲気が変わってくるであろう。このような目線による評価は少なくないはずだ。

 観光業者の収益はパタヤもフアヒンも、ハイとオフのシーズンの二極化でオフシーズン(4月―10月)に激減、このような傾向は年々顕著になっているようだ。パタヤは新旧の大型複合施設がひしめき合って一見景気が良さそうだが、観光アイテムはマンネリ化と老朽化が進んでいる。フアヒンも毎年閑散期の売上減をばん回しようとハイシーズンに急激な値上げを行うため、このままでは常連客すら逃がす可能性も考えられる。フアヒンは特にバンコクから距離のある分パタヤよりも問題は深刻で、今や街のイメージや客質を選べる状態ではなくなっており、観光船はオフシーズンの目玉としてなんとか浸透して欲しいだろう。

 過ごし方や金銭的価値観が東西で両極端のリゾート。観光船の利用者はこの時間的便利さをどのように受け止めるだろうか。運休にならないようまずは1年を通じて安定的な運航を期待したい。

Panorama International Marketing Co., Ltd. 筧 由希夫
《newsclip》

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