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〈タイ業界事情〉人材紹介サービス JAC Recruitment Thailand

2017年7月6日(木) 13時50分(タイ時間)
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JAC Recruitment Thailand 山下 勝弘 氏
山下 勝弘 氏 Managing Director

日系ではタイでトップの人材紹介サービス より確実なマッチングのための人材育成と社内体制

英国で創立した日系人材紹介サービス

 世界10カ国に25拠点を展開するJACグループは、日系でありながら1975年に英国ロンドンで創立された、日本拠点を本社としない人材紹介サービス会社。各拠点で「有能な人材もその能力を活かせる企業でなければその力を発揮できず、企業もまた有能な人材なしにその発展はありえない」をモットーに、より良い人材を日々ご紹介している。

 タイ拠点の弊社は2004年設立。タイでは後発であったが、日系人材紹介サービスとして現在、タイでトップの規模になった。スタッフ数は100人を超え、拠点はバンコクほか、東部チョンブリ県と中部アユタヤ県の3カ所。両県にオフィスを設けているのは日系では弊社が唯一だ。

 ご紹介する人材はいわゆるハイクラスがメイン。日系および一部欧米系の企業を対象に、管理職、技術職、専門職、海外の大学留学経験者など、タイ人(大卒、英語もしくは日本語スピーカー)および日本人を中心にスペシャリストやエグゼクティブな人材のご紹介をメインにしている。

タイ進出日系企業が抱える人材に対しての悩みとは

 タイ拠点である弊社のポリシーは「ただ単に人材を紹介するだけでなく、在タイ日系企業ならではの悩みを解消し、長く定着し、高い貢献をする戦力人材の提供」だ。「紹介するだけで終わらない、売って終わりではない」という言葉はどの業界でも良く聞かれるが、弊社では実際にお客様からさまざまな悩みをお聞きし、それに応えるべく人材のご紹介に努めている。

 在タイ日系企業が抱える人材に対する「2大悩み」は、

1) ジョブホッピング
2) マネジャー人材不足

だ。プラスアルファとして

α) 決断に必要な情報の不足

 ジョブホッピングはタイに限ったことではないが、非常に大きな悩みの種だ。これまでの調査をまとめてみると、

* タイ社会における30歳での平均経験社数=5社
* 入社も退職も日本人と比べると決断が早く軽めである
* 失業率1%前後のため、辞めても次がある環境

といった実態が浮かび上がってくる。

 また、マネジャー人材不足も、多くの企業を悩ませている。

* タイ人マネジャーの質と量の両面で不足感あり

というのは国籍にかかわらずどの企業も感じるところだろうが、日系は特に、

* 外から採るよりも社内で育てようと試みる傾向
* 採る場合も待遇の良い外資に競り負けることがある

という面が多々見られる。
 そしてどのような情報が不足しているのかというと

* (特に日系に見られがちな)企業側の賞与支給月数や昇給率などの不明瞭な提示
* (求職者側が明確にしない)前職での経験の真意や本当の志望度

などといった情報が日本よりも入ってきづらい傾向にある。在タイ一年も経つと誰でも感じられるであろうこれらの悩みに対し、実際に洗い出して提起する人材紹介サービス会社は、日系といえども少数派ではないだろうか。

プロの目利きによるマッチング

 人材紹介は「マッチング」に尽きる。紹介側が経験豊富でないと失敗する。プロの目利きが必要だ。弊社ではまず、コンサルタント(社内スタッフ)を細分化されたチームに分け、専門性を磨いている。
* 経理や人事といった部署での求人→職種別によるチーム編成
* 専門業種での求人→業界別によるチーム編成

だ。経理や人事といった職種はほぼ全ての企業に存在するので、その職種に精通したコンサルタントがチームを組んで対応する。一方、例えば製造業やIT(情報技術)分野での専門技術を求められる人材のときは、その業種を知る者が対応しなければ、お客様のご依頼の背景や人材要件を十分に理解できないため、チーム編成による専門性の醸成はベストマッチングには欠かせない。従ってJACでは十分に社会人経験のある20代後半から30―40代のコンサルタントをメインに採用し、教育している。

 弊社はまた、コンサルタント1人が企業側と転職者側の「両面」を担当している。企業側と転職者側が別々の担当者ではなく、1人の担当者が企業から案件ご依頼を受けて自らがそれに最も適合すると思われる人材を探す、という対応だ。「360度」とも呼ばれ欧米系では珍しくないが、分業体制の紹介会社が多い日系では珍しい。もちろん弊社でも、言語の問題が発生する場合は日本人とタイ人が分業体制を敷く事もある。

 人材紹介会社が行なっているマッチングは将来的にAI(人工知能)が取って代わるともいわれている。しかし実際にはまだまだ、生身の人間のプロの目利きが必要だと感じている。プロの目利きはハイレベルな人材の要望にお答えするには必須だ。

 弊社はハイクラスの人材を中心にご紹介、成約数は年間1千人を数える。案件ご依頼後膨大なデータベースからなるべくタイムレスに候補者のレジュメをお送りしているが、綿密なマッチングを行うため、数よりも質を重視している。そのためコンサルタントが担当する顧客も多くなりすぎないようにしており10―15社に留めている。

 日系人材紹介サービス会社として、弊社はタイでトップクラスの規模を誇るものの、すぐに候補者をお送り出来ないケースもあることは否めない。そのような場合は常に「ホウ・レン・ソウ」で対応している。日本なら当たり前のことだが、候補が見つからない場合でも営業日5日以内にお客様にリポートを差し上げている。また、給与相場、昇給率、賞与月数、人事制度事例などといった人材関連に必要なあらゆる情報を無償でご提供し、市場に基づいたプロとしてのアドバイスをお送りしている。

 お客様から良くお聞きするのは、「『一生懸命探します』と言ったきり連絡がない紹介会社がある」。あまりにも失礼な話であるし、最低限プロの分析と採用成功のためのアドバイスをお伝えしたいと私は考えている。

ご紹介後も第3者としてフォローアップ

 プロの目利きによるマッチングを実現してもなお、失業率1%未満というタイではジョブホッピングの不安は拭えない。弊社ではそのため、入社後1週間前後、1カ月前後、最大半年という期間でご紹介した人材を、第3者という中立的な立場でフォローアップしている。

 それでもやはり早期退職をゼロにすることは難しい。特に理不尽な理由での退職などに対しては契約内容にとらわれず、お客様との人間関係や納得感を重視した対応をしていきたいと思っている。

 良い人材を紹介する者は、自らがそれ相応もしくはそれ以上の人材でなければ勤まらない。我々日本人にとってタイは異国の地であり、言語、民俗、商習慣のギャップを埋めることは難しい。弊社は常に人材育成に努め、日本人とタイ人が文化を超えて共に同じミッションに向かって進める会社を目指している。

 手前味噌ではあるが、お客様から「Good」という評価をいただいていると思っているが、まだまだ満足していない。今後は「Good以上のExcellent」と仰っていただけるようなサービスをご提供したいと思っている。これを実現するために様々な改善を進めていくと共にコンサルタントに対しては、

* お客様への転職者が1年後に在籍していること
* お客様の職場で期待どおりもしくはそれ以上の貢献をしていること

を評価に盛り込むことをスタートした。このような評価が、プロのコンサルタントとしての実力につながってくると信じている。

JAC Recruitment Thailand
住所:10F, Emporium Tower, 622 Sukhumvit Soi 24, Klongton, Klongtoey, Bangkok 10110
電話:0-2261-1275(会社代表、日本語)
Eメール:jp.th@jac-recruitment.com
ウェブサイト:http://www.jac-recruitment.co.th/index.php
http://jobs.sp-newsclip.be/search?q=jac-recruitment
《newsclip》


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