RSS

バンコク―ナコンラチャシマ高速鉄道、タイ軍政が閣議認可

2017年7月11日(火) 23時26分(タイ時間)
【タイ】タイ軍事政権は11日の閣議で、バンコクとラオス国境のタイ東北部ノンカイ市を結ぶ高速鉄道計画の第1弾として、バンコクとタイ東北部の主要都市ナコンラチャシマを結ぶ高速鉄道の建設を承認した。全長253キロ、全6駅で、2021年開業を目指す。

 タイ政府と中国政府の共同事業で、中国の技術を導入して、建設運営する。投資額は1794・1億バーツ(約6000億円)で、タイ側が全額負担する。

 バンコク(バンスー駅)―ナコンラチャシマ間の運賃は535バーツを予定。1日の平均利用者数は営業開始初年度5310人、2051年度2万6830人を見込む。

 中国が推進する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の一環として、将来的には高速鉄道をノンカイまで延伸し、中国雲南省からラオスを縦断する高速鉄道との接続を目指す。アジア最大の経済大国である中国と高速鉄道網で接続することで、中国からの投資、観光客を呼び込み、停滞気味の経済の起爆剤としたい考え。

 2014年のクーデターで発足したタイ軍政は同年、ノンカイ市からナコンラチャシマ、タイ中部サラブリ県ゲンコイを経てタイ東部ラヨン県マプタプット港に至る全長734キロとゲンコイ―バンコク間133キロの中速度(最高時速160―180キロ)鉄道路線を共同開発することで、中国政府と合意し、了解覚書に調印した。

 しかし、中国側の見積もりとタイ側の予算の隔たりが埋まらない上、中国が出資や低利融資に難色を示し、協議が難航。タイ軍政のプラユット首相は当初案を断念し、2016年3月、バンコク―ナコンラチャシマ間の高速鉄道を、建設費用をタイが全額負担し、中国の技術で建設する方針を中国側に伝えた。

 協議はその後も迷走し、2016年7月、3・5キロの区間を先行して建設することで、両国がようやく合意。同年9月着工を目指したが、度重なる協議にも関わらず、具体的な進展がみられず、現在も未着工のままだ。業を煮やしたプラユット首相は今年6月、自身に事実上の全権を与える暫定憲法44条を発動し、入札なしで中国企業に設計、施工管理を任せるほか、タイで働く中国人エンジニアの資格審査を緩和するなど、同事業で必要な法手続きを免除した。
《newsclip》


新着PR情報