「100万円で買える国民的EV」実現に向け、EVのパイオニアがインドで挑戦する。慶應大学『Eliica』(エリーカ)などのEVを開発した、e-Gle(イーグル)の代表取締役社長で慶應義塾大学名誉教授の清水浩氏が、インド市場向けEVタクシーの開発プロジェクトを明らかにした。
NPO法人インドセンターファンデーションは、新たな世界発展について討議する場として、12月11~14日の4日間、インドのニューデリーで「グローバルパートナーシップサミット(GPS)2017」を開催する。開催概要についてプレス発表会が5日、東京都内で開催され、その席で清水氏が明らかにした。
サミットは、世界の政策担当者やビジネスリーダー、第一線の研究者らが集結し、エネルギーやインフラ、ヘルスケアからIoT、芸術文化まで討議する国際会議だ。2011年に第1回が開催され、2017年が2回目。ここにe-Gle『SIM-WIL』(2012年)が展示され、試乗にも提供される予定だ。
清水氏はEVの開発に従事し、2004年に最高速度370km/hのエリーカを発表。「よりよい地球環境を次世代に残し」、「誰もが気軽に乗れるEVの実現」のため、研究開発を続けている。
清水氏は会見で「100万円で購入できる国民的EVの実現に挑戦している。日本発の技術でインドのサステイナブル社会をサポートしたい。インドでエコなEVタクシーを導入する。航続距離350~400km、6人乗りEVタクシーの開発プロジェクトを発足させた」と述べた。
なぜタクシーなのか。「公共交通の発達していないインドでは、タクシーが多く利用される。街を走る車の約2割がタクシーで、タクシー車両は年間20万台規模の市場があるが、不足気味だ。現在のタクシー車両はスズキマルチ『800』が多いが、これは基本設計が日本の軽自動車だ」。
清水氏が開発しているEVは、インホイールモーターとコンポーネント・ビルトイン式フレームが特徴だ。「床が低く、広く、平らで、大きな室内空間を確保できる。多くのEVは内燃機関車の改造として開発されたが、ゼロから開発すればいいものができる。社会の需要に技術が追いついた。タクシーの1日の走行距離は150kmぐらいなので、航続は充分だ」と説明する。SIM-WILをベースにした、ロンドンタクシーのようなEVになるようだ。
GPS設立者でインドセンター代表のヴィバウ・カント・ウパデアーエ氏とともに昨2016年から開発を始め、3年後にインドでの生産開始をめざす。
100万円のEV、インド市場向けに開発始動…エリーカの開発者ら
2017年10月6日(金) 11時47分(タイ時間)
《高木啓@レスポンス》
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