タイの２億円強奪事件、宝石会社現・元社員５人逮捕　出所にも疑惑

2017年10月6日(金) 11時47分(タイ時間)

【特集】犯罪

回収された日本円

写真提供、タイ警察

タイ警察の記者会見（10月5日）

写真提供、タイ警察

タイ警察の記者会見（10月5日）

写真提供、タイ警察

乗り捨てられていたピックアップトラック

写真提供、タイ警察

乗り捨てられていたピックアップトラック

写真提供、タイ警察

【タイ】バンコク都内のマンションの駐車場で宝石会社社員のタイ人男性２人が武装した数人の男に襲われ、現金１億９８００万円とピックアップトラック１台が奪われた事件で、タイ警察は５日までに、容疑者の男５人を逮捕した。

　被害に遭った社員２人は２日夜、バンコク郊外のスワンナプーム空港で、日本から帰国した同僚から日本円を受け取り、宝石会社経営者が住むマンションに乗用車とピックアップトラックで向かった。目的地のマンションで駐車したところ、数人の男が現れ、拳銃で脅して２人の手足を縛って頭に袋を被せ、現金とピックアップトラックを奪い逃走した。

　警察は４日夜、奪われたピックアップトラックが都内のタイランド・カルチャラル・センター近くの路上に駐車されているのを発見。その後、日本円を持ち帰った同僚ら宝石会社の現・元社員５人をバンコク都内のマンション、ホテルなどで逮捕し、奪われた現金すべてを押収した。警察は宝石会社経営者の義弟ともう１人の男が犯行に加わったとみて、２人の行方を捜査している。

　奪われた日本円について、宝石会社経営者は、日本での宝飾品の売り上げで、タイに持ち込む際に税関に申告したと主張している。警察は、多額の現金を警備員もつけずに持ち運ぶなど不審な点があるとして、日本円の出所についても捜査する方針。

《newsclip》