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【新聞ウォッチ】神戸製鋼、自動車部品に使われる鉄粉製品なども不正発覚

2017年10月12日(木) 10時15分(タイ時間)
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新聞ウォッチ
気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2017年10月12日付

●衆院選序盤情勢、本社調査、自民単独過半数の勢い、希望伸び悩み(読売・1面)

●株21年ぶり高値、アベノミックス後最高2万881円(読売・1面)

●神鋼改ざん新幹線部品基準未満、JR東海・西台車の一部(読売・2面)

●東芝、当面の上場維持、東証「特注」指定解除へ(読売・2面)

●VWディーゼル車投入(読売・6面)

●沖縄米軍ヘリ炎上・大破、高江小学校から2キロ(朝日・1面)

●進路妨害事故1か月前も、東名・夫婦死亡、容疑者、3台に(朝日・39面)

●日産の検査不正って? 無資格社員が新車チェック、116万台を回収修理へ(毎日・3面)

●トヨタ、国内車種半減へ、20年代半ばめど、ニーズ変化に対応(日経・1面)

●「車に米部材50%」提案へ、NAFTA再交渉、米、原産地規制で(日経・11面)

●カローラを一部改良、安全対策を強化(日経・17面)


ひとくちコメント

データ改ざん問題に揺れる神戸製鋼所が、すでに公表しているアルミ・銅製品以外でも、光ディスクなどに使われるターゲット材と、自動車部品などに使用される鉄粉製品でも性能検査データの改ざんがあったことが明らかになったという。

きょうの各紙も「改ざん、広範囲で、別工場や子会社、多角化経営に盲点」(日経)などと、神戸製鋼のデータ改ざん問題がさらに拡大していることを報じている。

ターゲット材は子会社のコベルコ科研(神戸市)が高砂事業所(兵庫県高砂市)で製造し、2011年11月以降に出荷した製品であり、未検査や要求された成分値を外れた場合、検査データを捏造したり、書き換えたりしていたそうだ。そのターゲット材はすでに70社、6611枚を出荷したという。

さらに、鉄粉製品は神鋼の高砂製作所(高砂市)が生産、16年度に出荷した140トン分で、自動車のギアのように複雑な形状の部品を製造する際、型枠に入れて加熱・成形して使用するという。

また、検査データが改ざんされた神戸製鋼所のアルミ製品が新幹線車両の台車部分に使われていたことについて、JR東海の柘植康英社長は「極めて遺憾だ」と述べ、走行の安全性には影響がないものの定期検査の際に交換する方針を明らかにしている。JR東海が過去5年分の記録を調べたところ、神戸製鋼所から納入された台車の車軸関連の部品2種類、計310個の強度が製品の規格以下だったそうだ。

きょう社説でも、産経が「技術者の良心は消えたか」、東京が「ものづくりは大丈夫か」とのタイトルで、極めて深刻な事態と受け止め、官民挙げて対応を急がなければならないと指摘している。

神戸製鋼といえば、安倍晋三首相が政界入りする前に初めて就職した「社会人としての原点」を学んだ会社でもある。また、経済産業省の歴代の事務次官が天下っていることでも知られている名門企業。東京の社説でも「内部で不正などを指摘しにくい企業組織の体質、経営者の意識などさまざまな課題が指摘されている」と伝えている。

安倍首相が「森友学園」や「加計学園」を巡る問題について「一点の曇りもない」と言い切っているが、まさか、新入社員時代に先輩たちから“隠ぺい”や“改ざん”のテクニックまで教わって身についているわけでもないだろうが……。
《福田俊之@レスポンス》


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