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150人死傷のバンコク爆弾テロ 容疑者のタイ人女が帰国、逮捕

2017年11月22日(水) 23時55分(タイ時間)
爆発現場(2015年8月17日)の画像
爆発現場(2015年8月17日)
写真、齋藤正行
爆発現場(2015年8月17日)の画像
爆発現場(2015年8月17日)
写真、齋藤正行
爆発現場(2015年8月17日)の画像
爆発現場(2015年8月17日)
写真、齋藤正行
爆発現場(2015年8月17日)の画像
爆発現場(2015年8月17日)
写真、齋藤正行
【タイ】2015年8月17、18日にバンコク都内の2カ所で爆弾が爆発し、約150人が死傷した事件で、殺人ほう助などの容疑でタイ警察が指名手配したトルコ在住のタイ人女、ワンナー容疑者(30)が22日、タイに帰国し、逮捕された。

 容疑者は息子2人を連れて、空路でバンコク郊外のスワンナプーム空港に到着し、バンコクの警察署に連行された。 

 ワンナー容疑者はタイ南部パンガー県出身のイスラム教徒で、事件後に爆弾の部品やトルコの偽造パスポート多数がみつかったバンコク都内のアパートを賃借していた。別の容疑者であるトルコ人男と結婚し、事件の数カ月前からトルコで暮らしていた。犯行を全面的に否認し、裁判で争う構えを示している。

 17日の爆発はバンコク都心の観光名所「エラワンの祠」で起き、タイ人6人、中国人5人など20人が死亡、日本人男性1人を含む128人が重軽傷を負った。また、現場を走行中の自動車、バイク数十台が破損、一部が炎上した。

 翌18日にはバンコク都内を流れるチャオプラヤ川のサトン船着場の水路で爆弾が爆発した。高い水柱が上がり、周辺にいた人たちが走って逃げたが、水中で爆発が起きたため、けが人はなかった。

 この事件で、タイ当局はこれまでに、中国の少数民族ウイグル族とみられる男2人を殺人などの容疑で逮捕、起訴し、現在、裁判が行われている。ほかに外国人ら14人に逮捕状が出たが、逮捕されていない。

 ウイグル族は主に中国の新疆ウイグル自治区に居住し、ほとんどがイスラム教徒。中国政府による弾圧を逃れ、国外に脱出する人も多く、民族的に近いトルコなどが受け入れ先となっている。

 タイ軍事政権は不法入国で逮捕した中国籍のウイグル族109人を2015年7月、中国に強制送還した。強制送還されたウイグル族は中国で処罰される可能性が高いとみられ、強制送還の翌日には、送還に抗議するトルコ人のデモ隊がイスタンブールのタイ領事館に突入し、窓ガラスを割ったり、備品を壊すなどした。欧米諸国もタイ軍政の対応を非難した。

 こうした経緯から、バンコクの爆弾事件はウイグル族による報復テロという見方が強い。しかし、タイ当局は事件の動機について、当局の取り締まりで「ビジネス」を潰された人身売買業者による犯行という主張を繰り返し、「テロ」「テロリスト」という言葉を避けている。タイは観光が主要産業で、「テロ対象国」というレッテルは是が非でも避けたいところ。また、「ウイグル族」は中国、トルコと外交的に微妙な問題に発展する恐れがあり、こちらも口にしたくないようだ。
《newsclip》

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