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【新聞ウォッチ】リニア新幹線工事でも不正入札疑惑、東京地検大林組を家宅捜索

2017年12月12日(火) 12時08分(タイ時間)
JR東海のリニア(資料画像) (c) Getty Imagesの画像
JR東海のリニア(資料画像) (c) Getty Images
ボルボXC60の画像
ボルボXC60
《撮影 高木啓》
気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2017年12月12日付

●リニア入札、JR東海社員漏えいか、大林組に工事費情報(読売・1面)

●東芝・WD週内にも和解、メモリー共同生産継続革(読売・1面)

●スポーツカー各社強化、高級感・希少前面に(読売・6面)

●ボルボ「XC60」「今年の車」決定(読売・6面)

●輸入車販売30万台超へ、20年ぶり品ぞろえ充実(朝日・9面)

●ガソリン車製造停止、北京汽車、25年までに(朝日・9面)

●中国自動車統合機運、EV開発強化、外資に対抗(毎日・7面)

●伝説のF1レーサーセナ、1億円スーパーカーに(産経・12面)

●東証終値バブル後最高値、2万2938円、米株高追い風(産経・13面)

●水素スタンド11社連合、トヨタや日産、燃料電池車普及狙う(日経・17面)

●ハイオク需要減少、エンジン性能向上で必要性低下(日経・23面)


ひとくちコメント

今年も残すところ20日を切ったが、相変わらず大企業の不祥事が後を絶たず、「疑惑」や「不正」が際立つ1年で暮れようとしている。そんな中、リニア中央新幹線の建設工事の入札をめぐり、大手ゼネコンの大林組が偽計業務妨害の疑いで東京地検特捜部の捜索を受けるという不正入札事件まで発覚した。

きょうの各紙も「リニア受注、大林副社長不正を否定、検察、鹿島社員からも聴取」(毎日)などと続報している。大林組が名古屋市内の非常口の新設工事を受注する際、入札に参加したほかの企業に受注を見送るよう不正な働きかけをしていた疑いがあることも浮上。

ただ、特捜部の事情聴取に対し、大林組の代表取締役副社長らは不正な働きかけを否定しているとみられており、特捜部は業者の間で受注調整が行われた疑いがあるとみて、大林組が共同企業体を組む会社以外のゼネコン会社からも聴取し、実態の解明を進めているという。

リニア中央新幹線は、東京と大阪間を1時間強で結ぶ総工費9兆円の巨大プロジェクト。JR東海が建設主体となり10年後の2027年に東京と名古屋間を、2045年までに東京と大阪間の全線を開業する予定で建設工事に着手している。

不正入札が行われた疑いがあるのは大林組などが2016年4月に約90億円で受注した名古屋市内の非常口の新設工事。入札は、広く参加企業を募り、技術提案や見積価格などを総合的に評価する方法で行われたが、大林組がこの工事を受注する際、入札に参加したほかの企業に受注を見送るよう不正な働きかけをしていた疑いがあるとしている。

一方で、発注元のJR東海の担当社員が、名古屋市内の非常口工事の入札にあたり、大林組に工事費に関する情報を漏らしていた疑いがあると、きょうの読売が1面トップで報じている。

現時点では真相はやぶの中だが、大林組といえば、10年前にも名古屋市の地下鉄工事をめぐる談合事件などの不祥事を起こしていたが、不正を繰り返す企業体質は少しも変わっていなかったようだ。「夢の超特急」が「疑惑の超特急」にならなければいいのだが……。
《福田俊之@レスポンス》

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