2013年7月の観光目的における日本へ訪れるタイ人のビザ免除処置以降、急激に増え続けているタイからの訪日観光客。そんななか、バンコクモーターショー会場に観光誘致のブースを出しているのが、福島県だ。そして出展の目玉が「ドリフトタクシー」である。
ドリフトタクシーとは、見た目はタクシー風ながら中身はドリフト仕様に改造されたセダンにお客さんを乗せてドリフトしながらサーキットや峠道風のコースを走るアトラクション。普段は福島県にある「エビスサーキット」でおこなわれているが、今回はタイへ出張持ち込みしているのだ。
バンコクモーターショーでは、会場に隣接する試乗会場で日本から持ち込んだドリフトタクシーに来場者を乗せてドリフト走行。プレスデーはマスコミ関係者向けの体験試乗がおこなわれた。
プレスデーの日に走ったのは、110系のトヨタ『マークII』をベースにオレンジ色にしたタクシー。リヤシートにフルバケットシートを取り付けたドリフトマシンはなかなかお目にかかれない。
「熱い気候に合わせて、タイヤを冷やすために水を吹き付けるウォータースプレーを強化してきました」
というのは、ドライバーを務めたエビスサーキットの熊久保信重さん。車両はこのほかにもう1台が現地に向けて搬送されており、一般公開日中の4月2日から7日までは計2台のクルマと3人のドライバーでトータル2000人のお客さんをドリフト体験させて福島県への来訪をPRする予定。ちなみにドリフト走行中はタイヤの消耗が激しいので、日本からタイヤ(アドバンフレバ)を140本持ち込んで、現地で組み換えをしながら挑む。コンクリート舗装の路面が予想以上にタイヤへの攻撃性が強く、タイヤの消耗を抑えるために本場のドリフトタクシーに比べると抑え気味ではあるが、ドリフト初体験の人を楽しませるには十分すぎるほどの楽しさだ。
「ドリフトは日本発のモータースポーツで、エビスサーキットには年間約1000人の外国の人が海外からドリフト走行を練習しに訪れます。その多くの人は1週間から10日程度滞在してドリフト走行を習得するのですが、宿泊や食事などサーキット外の施設を利用するので地元への経済効果もしっかり生んでいますよ」(熊久保さん)
日本発のクルマ文化で観光PRをするモーターショー会場での試み。今回の出展は福島県観光交流局のバックアップによるもので、モーターショー主催者とのジョイント企画で実現した。ちなみにドリフトタクシーは昨年、NHKのニュースでも日本各地のインバウンド戦略の取り組みのひとつとして紹介されている。
ドリフトタクシーで福島へ観光誘致…バンコクモーターショー2018
2018年3月29日(木) 09時45分(タイ時間)
《工藤貴宏@レスポンス》
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