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元国会議員、タイ親軍政党に大挙入党か

2018年7月1日(日) 23時06分(タイ時間)
【タイ】タイ字各紙の報道によると、プラユット・ジャンオーチャー首相(元タイ陸軍司令官、64)を支持する親軍政党、パランプラチャーラット党に参加する下院議員経験者が3ケタに届く見通しとなってきた。

 軍政と対立するタクシン元首相派の地盤である東北部、北部でも、かなりの数の下院議員経験者がタクシン派から軍政側に寝返るとみられ、タクシン派政党、プアタイ党が神経をとがらせているという。

 27日にはタクシン政権(2001―2006年)で副首相、工業相などを務めたスリヤ・ジュンルンルアンキット氏(63)、副首相、労相などを務めたソムサック・テープスティン氏(63)らがバンコク北郊のゴルフ場に下院議員経験者50人以上を集め、パランプラチャーラット党への参加を呼びかけた。スリヤ氏は大手自動車部品メーカー、タイ・サミット・グループのオーナー一族の1人、ソムサック氏は北部スコータイ県の政財界に強い影響力を持つ。2人はタクシン政権で財務相などを務めたソムキッド・ジャトゥシーピタック副首相(64)と親しい。

 スリヤ氏らの動きについて、プラウィット・ウォンスワン副首相兼国防相(元タイ陸軍司令官、72)は28日、歓迎する意向を示した。

 軍は2019年前半に実施するとみられる民政移管のための下院総選挙でパランプラチャーラット党など親軍政党が勝利し、プラユット首相が続投するというシナリオを描いている。このため、選挙に強い地方政治家の取り込みに力を入れ、今年4月にはタイ東部に強い影響力を持つクンプルーム一族の2人を首相顧問などに任命した。その後もタイ各地で移動閣議を開き、地方への予算投下、地元有力者とのパイプづくりを急いでいる。


〈タイ政局の主な動き〉
■2001年
警察官僚から実業家を経て政界入りしたタクシン氏が率いる政党が議会下院選で勝利。タクシン氏が首相に。
■2005年
任期満了にともなう下院選でタクシン派政党が議席の75%を得て圧勝。タクシン首相が2期目。
■2006年
反タクシン派市民がバンコクで大規模なデモ。タクシン首相が下院を解散、総選挙に踏み切るが、反タクシン派の民主党がボイコット。憲法裁判所が選挙無効の判決。9月に軍事クーデターが発生し、タクシン政権崩壊。
■2007年
軍事政権が民主主義を制限した新憲法を制定。民政移管のため実施された下院選でタクシン派政党が勝利。タクシン派政権発足。
■2008年
反タクシン派市民がバンコクの首相府、スワンナプーム空港などを占拠。最高裁判所が選挙違反でタクシン派政党を解党し、政権崩壊。民主党を中心とするアピシット連立政権発足。
■2010年
バンコク都心を占拠したタクシン派市民を軍が鎮圧。90人以上が死亡、約2000人が負傷。
■2011年
下院選でタクシン派政党が勝利。タクシン氏の妹のインラク氏が首相に就任。
■2013年
インラク政権・与党がタクシン派と反タクシン派の政治抗争で投獄、訴追された人に包括的な恩赦を与える恩赦法案の成立を図る。10月、民主党が大規模な反政府デモを開始。12月、インラク首相が下院を解散。
■2014年
1月から反タクシン派市民がバンコクの主要交差点を占拠。2月の議会下院選は民主党がボイコットした上、民主党系のデモ隊が投票を妨害し、3月に憲法裁が選挙無効の判決。5月7日、幹部官僚人事をめぐる職権乱用を理由に、憲法裁がインラク首相ら10閣僚を解任。5月20日、プラユット陸軍司令官が戒厳令を布告し、実権を掌握。同22日、クーデターを宣言し、インラク政権崩壊。プラユット軍事政権発足。
《newsclip》

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