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洞窟から救出の4人、タイ国籍取得

2018年8月10日(金) 02時45分(タイ時間)
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写真提供、チェンライ県庁
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写真提供、チェンライ県庁
【タイ】タイ北部チェンライ県の洞窟で遭難し、奇跡的に発見、救助された少年サッカーチーム「ムーパー(イノシシ)」の13人のうち、無国籍だった選手3人(16、14、13)とアシスタントコーチの男性(25)がタイ国籍を取得した。

 4人は8日、チェンライ県メーサイ郡の郡役場でタイの身分証明証を受け取った。救出された後に出家したアシスタントコーチは郡役場に僧衣で現れた。

 メーサイ郡長は4人の国籍取得について、国籍法に基づく審査を経たもので、特例措置ではないと述べた。この日は4人のほか、26人がタイ国籍を取得し、晴れてタイ人となった。

 ミャンマー、ラオスと国境を接するチェンライ県は無国籍の山岳少数民族やミャンマー、ラオスからの不法移民が多い。「ムーパー」の4人も少数民族で国籍がなかった。4人が無国籍であることは洞窟からの救出作戦の最中に明らかになったが、タイ国内に「よそ者の救助に多額の税金を投じた」といった批判はほとんどなく、今回の国籍取得についても、インターネット上には祝福のコメントが多く寄せられている。

 4人の国籍取得について、国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)は9日、声明を出し、4人は明るい未来をつかみ潜在能力をフルに発揮する機会を得たとして、タイ政府を評価した。

 UNHCRによると、タイ政府は2008年以降、約10万人の無国籍者にタイ国籍を与えた。また、2024年までに約48万人の無国籍者の国籍問題を解決する方針を打ち出している。


《ムーパー救出作戦》
 「ムーパー」の選手12人とアシスタントコーチは6月23日に洞窟に遊びに行った際に、雨による増水で入り口が塞がれ、洞窟奥の岩の上に避難した。タイ当局は6月24日から本格的な捜索を開始し、7月2日夜、英国人のダイバーが洞窟の入り口から2キロ以上入った場所で13人全員が生存しているのを発見した。

 遭難した13人にダイバーが食料などを届けることは可能になったが、洞窟内は人1人が通るのがやっとという狭い箇所がある上、複数の場所で水没し、地上に連れ戻すのは困難とみられた。7月6日には、使用済みの酸素ボンベを洞窟奥から潜水して運び出す作業を行っていた元タイ海軍特殊部隊のタイ人男性が洞窟内で意識を失い死亡し、救出作業の困難さが改めて浮き彫りになった。ただ、タイは雨期の真っ只中で、大量の降雨があれば、13人が避難している場所も水没する恐れがあり、タイ当局は7月8日、危険を覚悟で救出作業に踏み切った。 

 救出作業には英国の洞窟潜水専門家や米軍、洞窟潜水の経験が豊富なオーストラリア人医師、タイ海軍特殊部隊などが参加。少年らがパニックに陥らないよう鎮静剤を服用させた上で、潜水装備を着用させて、洞窟内の水没した箇所を潜水させ、水がない場所はストレッチャーに乗せて運ぶなどし、10日までに全員を無事、地上に連れ戻すことに成功した。
《newsclip》

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