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タイ格安航空ノックエア、慢性赤字で債務超過 CEO辞任

2018年8月28日(火) 21時01分(タイ時間)
【タイ】タイの格安航空ノックエアの苦境が深まっている。

 慢性赤字から脱却できず、6月末で債務超過に転落。運転資金が枯渇し、今月15日、筆頭株主であるタイ自動車部品大手サミット・グループのオーナー、ジュラーンクーン家から5億バーツを借り入れることを決めた。27日にはピヤ・ヨードマニ最高経営責任者(CEO)の辞任が発表された。

 ノックエアは2014―2017年に約60億バーツの赤字を計上。昨年9月には創業株主で創業当初からCEOを務めてきたパティー・サラシン氏が大株主のタイ国際航空などの圧力に屈する形でCEOを退任し、副CEOだったピヤ氏が後任に昇格した。しかし、その後も経営は上向かず、今年1―6月期も8.6億バーツの赤字を計上した。

 ノックエアは業績の低迷について、競争激化、運航遅延による旅客離れなどを挙げ、経営再建に向け、商品の調整、他業種を含む企業との連携などを進める方針を示している。ただ、市場はこうした方針に反応せず、株価は年初から3割以上下落した。

 ノックエアは2004年、マレーシアの格安航空大手エアアジアのタイ進出に対抗するため、タイ政府系資本とタイ王室系資本が中心となり設立された。当初は筆頭株主であるタイ航空の格安部門と目されたが、パティーCEOが独自経営を行い、タイ航空とはぎくしゃくした関係が続いた。

 2013年にタイ証券取引所(SET)に上場し、パティーCEOらは多額の上場益を得たが、その後は赤字経営が続く。2016年にはパイロットの集団退職で運休が相次ぎ、28億バーツの最終赤字を計上。運転資金を手当てするため2017年に実施した株主割当増資では、タイ航空が増資に応じず、出資比率が39.2%から21.8%に低下。その間にジュラーンクーン家が株式の取得を進め、今年3月5日時点で出資比率が50%を超えた。
《newsclip》

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