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タイのプラユット首相続投 首相指名選挙で圧勝

2019年6月6日(木) 00時04分(タイ時間)
プラユット首相の画像
プラユット首相
写真提供、タイ首相府
【タイ】タイ国会で5日、首相指名選挙が行われ、タイ軍傘下の新党パランプラチャーラット党が擁立したプラユット首相が上下両院の過半数を大きく上回る500票を得て、続投が決まった。

 プラユット軍事政権が選任した非民選の上院(定数250)と、民選の下院(定数500)でパランプラチャーラット党(議席数116)、民主党(同53)、プームジャイタイ党(同51)などが支持票を投じた。軍政と対立するタクシン元首相派のプアタイ党(議席数136)、新党の新未来党(同81)など民主派陣営が擁立したタナートン新未来党党首は244票だった。

 プラユット首相は陸軍司令官だった2014年、バンコクで発生した民主党支持者らによる大規模な反政府デモを理由にクーデターを起こし、タクシン派の民選政権を倒して全権を掌握した。以来、政党活動や政治集会を禁止するなど強権的な手法で政情不安を抑え込み、2017年には民主主義を制限した新憲法を施行した。経済面ではタイ東部に新たな産業の誘致を図る「EEC(タイ東部経済回廊)」、産業高度化を目指す「タイランド4.0」といった政策を打ち出した。

 内外の圧力を受け、今年3月24日、2011年以来初めての下院選を実施した。首相指名選挙で下院とともに非民選の上院が投票するため、完全な民政復帰とは言えない内容だが、パランプラチャーラット党が下院選で得票数1位になり、過去5年の軍事政権は一定の評価を受けた。

 ただ、今後の政権運営は難航が予想される。パランプラチャーラット党は民主党、プームジャイタイ党など10以上の政党が参加する連立政権を樹立する見通しだが、下院の勢力は与野党がきっ抗し、離反する政党が出れば早々に行き詰まる。軍の上意下達に慣れ、感情的とされるプラユット首相が野党の批判、追求にどう対応するかも注目だ。
《newsclip》

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