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密猟疑惑のタイ・ゼネコン最大手社長、贈賄で禁錮1年

2019年6月11日(火) 21時50分(タイ時間)
【タイ】タイのゼネコン(総合建設会社)最大手イタリアンタイ・デベロップメント(ITD)のプレームチャイ社長(64)が密猟による逮捕を免れるため自然保護区職員に贈賄を試みたとして贈賄罪に問われた裁判で、一審の刑事裁判所は11日、被告に禁錮1年の実刑を言い渡した。

 プレームチャイ社長は判決後、保釈保証金20万バーツで保釈された。控訴する方針。

 プレームチャイ社長は2018年2月、タイ西部カンジャナブリ県のトゥンヤイ・ナレースワン自然保護区内でITD社員ら3人とキャンプしていた際に逮捕され、現場でライフル2丁と散弾銃1丁、密猟されたとみられるクロヒョウ、キョン(シカの一種)、ミヤマハッカン(キジの一種)の死体が押収された。逮捕された際に、見逃してもらおうと自然保護区職員に贈賄を試みたが、拒否された。このときの会話は録音され、今回の裁判で証拠として提出された。

 プレームチャイ社長は先に密猟などで起訴され、今年3月、一審で銃器不法所持などで禁錮16カ月の実刑判決を受けた。密猟に関しては無罪となった。判決当日に控訴し、保釈された。

 ITDは中国系タイ人のカンナスート(陳)家とイタリア人のサルベージ技術者が1958年に設立。バンコクの高架鉄道BTS、スワンナプーム国際空港などの建設を手がけ、バングラデシュ、カンボジア、ラオス、インドネシア、ミャンマーなどでも事業を展開している。2018年は売上高618.9億バーツ、最終利益3.1億バーツ。

 プレームチャイ社長はITDの創業者一族の1人で、同社の筆頭株主(出資比率11.9%)。タイでは有力者が逮捕、訴追を免れるケースが度々報じられるが、今回の事件では、薄給の自然保護区職員が賄賂を拒否して摘発に踏み切り、世論の称賛を浴びた。ただ、裁判は最高裁まで行くとみられ、プレームチャイ社長が実際に服役する可能性は低いとみられる。
《newsclip》

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