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独・ランクセス社の高性能プラスチック生産工場が中国で稼働を開始

2019年9月30日(月) 23時37分(タイ時間)
ランクセス社が中国に建設した自動車向け高性能プラスチック生産工場の画像
ランクセス社が中国に建設した自動車向け高性能プラスチック生産工場
ランクセスの経営委員会メンバー、フーバト・フィンク博士の画像
ランクセスの経営委員会メンバー、フーバト・フィンク博士
ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス社(LANXESS AG)が中国に建設した自動車向け高性能プラスチック生産工場がこのほど完成し、量産を開始した。

2017年11月に、およそ2000万ユーロ(現在の為替レートで約26億円)の投資が発表された新工場は、当初の計画通り2年で完成。上海の西、およそ200キロにある。

新工場では主に自動車に加え電気・電子製品にも使用される「デュレタン」と「ポカン」と呼ばれるプラスチックが生産される。同社では、既に無錫にある工場で6万0000トンを生産しており、常州工場の2万5000トンと合わせると年間8万5000トンの高性能プラスチック製品の生産が可能となる。

同工場の稼働開始に際して中国を訪問したランクセスの経営委員会メンバー、フーバト・フィンク博士によれば、自動車業界、特に中国における需要の高まりを見込んで積極的な投資を行ったという。自動車業界は、世界的にCO2排出量の削減義務がますます厳しくなるとともに、電動車両などニューモビリティの出現によって軽量化へのニーズが高まっている。そこに、高性能プラスチック製品の可能性があると見ている。

同社のプラスチック素材は既にエンジンやギヤボックス用オイルパン、ドアハンドルなど、様々な部品に採用されている。また、金属とプラスチックによるハイブリッド技術はルーフフレームやフロントエンド構造などに、ガラス繊維強化プラスチックはスペアタイヤ収納部などへと、車に幅広く使われている。

2週間前に動き始めた常州工場の第1ラインでは、既に年間2万5000トン生産のペースで24時間体制のフル稼働を行っている。さらに、需要の増加に合わせて将来的には最大10ラインまで増設が可能だという。
《石川徹@レスポンス》

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