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「国民が国の所有者」 タイ王女、王室改革求める反政府グループ擁護

2020年8月14日(金) 01時52分(タイ時間)
【タイ】「国民すべてが、要求し、意見を述べる権利がある。なぜなら国民が国の所有者だから」。

 リベラル派、学生を中心とする反政府グループが王室の役割を含めた政治改革を要求し、保守派のプラユット政権がグループの指導者を逮捕するなど弾圧姿勢を強めていることについて、ワチラロンコン国王(68)の姉のウボンラット王女(69)は13日、自身のインスタグラムに、表現の自由と国民主権を支持するコメントを投稿した。政府の弾圧姿勢に関して意見を求められ、答えたもので、王室の名による言論弾圧に釘を差したかたちだ。

 タイには国王と王妃、王位継承者、摂政に対する批判に重刑を科す不敬罪がある。王室に関する議論自体が政治的、社会的にタブーで、王室批判は国外在住のタイ人の間やインターネット上に限られていた。

 しかし今月3日、バンコクの民主記念塔で開かれた反政府集会で、弁護士のタイ人男性アノンさん(34)が、プラユット軍事政権(2014~2019年)が作成施行した現行憲法が国王に過大な権限を与え、国王を元首とする民主主義の原則を逸脱したと主張。様々な例を挙げて問題点を指摘し、改革が必要と訴えた。

 タイ当局は7日、アノンさんら2人を煽動罪などの容疑で逮捕した。アノンさんは8日、違反を繰り返さないことを条件に、刑事裁判所により保釈が認められ、9日に北部チェンマイ市、10日にバンコクのタマサート大学で反政府集会に参加し、再度、民主化を求める演説を行った。

 タマサート大学での集会について、プラユット首相兼国防相(元陸軍司令官)は11日、「不愉快だ」と述べた。また、プティポン・デジタル経済社会相が10日、王室を巻き込めば法的措置の対象になると警告した。

 ウボンラット王女は米国留学中に米国人と結婚し、タイ王族籍を離れている。プラユット政権、特権階級と敵対するタクシン元首相一族と親しいことで知られ、昨年3月の議会下院総選挙では、タクシン派政党、タイラクサーチャート党の首相候補となった。この試みは国王の命令で禁止され、タイラクサーチャート党は、立憲君主制に敵対する行為を禁じた政党法に違反したとして、憲法裁判所の命令で解党された。
《newsclip》

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