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タイ民主派、首相府へデモ行進 首相は譲歩アピール

2020年10月22日(木) 01時23分(タイ時間)
【タイ】21日午後、民主化を求める市民数千人がバンコク都内の戦勝記念塔からタイ首相府までデモ行進し、プラユット首相兼国防相(元陸軍司令官)に対し、3日以内に辞任するよう要求した。首相府前ではバリケードをはさみデモ隊と警官隊がもみ合った。

 同日、都内のラムカムヘン大学周辺では、民主派と対立する王党派の市民と民主派の学生との間で小競り合いが起きた。

 南部のソンクラー県、ナラティワート県、北部チェンマイ県などでは同日、王党派市民数千人が集まり、王室への忠誠を誓った。

 プラユット首相は同日午後7時からテレビ演説を行い、デモ鎮圧のため15日にバンコクに発令した非常事態宣言を解除する意向を示した。首相は民主派に対し、互いに一歩ずつ下がり、国会で解決策を探るべきだと主張した。

 若者を中心とする民主派はプラユット政権の退陣、民主的な新憲法の制定、王室改革などを要求し、今月14日から、バンコクで連日デモを行っている。政府はデモ主導者数十人の逮捕、デモ隊への放水といった強硬策でデモの鎮圧を目指したが、デモの勢いが衰えないことから、近く臨時国会を招集し、民主派の要求について協議する予定だ。

 プラユット首相は陸軍司令官だった2014年、バンコクで発生した大規模な反政府デモをきっかけにクーデターを起こし、タクシン元首相派の民選政権を倒して軍事政権を発足させた。内外の圧力を受け、2019年3月に2011年以来初めての議会下院(定数500)選挙を実施。軍政の傀儡(かいらい)政党であるパランプラチャーラット党、軍政が議員を選任した非民選の議会上院(定数250)などの支持を受け、首相に再任された。

 現行憲法下の政体は民主的な衣をまとった半軍政で、同様のシステムだった1980年代のプレム政権に近い。民主派は「今立ち上がらなくては、孫子の代まで封建的独裁政治が続く」として、政権打倒を呼びかけている。
《newsclip》


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