RSS

元タイ財務官僚、不敬罪で禁錮43年

2021年1月20日(水) 02時20分(タイ時間)
【タイ】タイ王室を侮辱する内容の動画を複数回にわたりインターネットに投稿したなどとして、元タイ財務省幹部職員のタイ人女性が不敬罪、コンピュータ関連犯罪法に問われた裁判で、一審のタイ刑事裁判所は19日、被告に禁錮43年6カ月の実刑判決を下した。

 被告は2015年に逮捕、こう留され、2018年に保釈されていた。判決を受け、控訴した。

 タイ字紙カオソッド(電子版)などが報じた。

 不敬罪はタイ国王夫妻と王位継承者への批判を禁じたもので、違反した場合、1件につき最長15年の禁錮刑が科される。

 2006年に、王室を旗印とする保守派の軍事クーデターで民選政権であるタクシン政権(2001~2006年)が崩壊して以来、不敬罪は頻繁に適用されるようになり、タクシン派、民主派の市民の投獄が相次いだ。

 2014年の軍事クーデターで発足した保守派のプラユット軍事政権(2014~2019年)は不敬罪による取り締まりをさらに強化し、民選政権下で問題とされなかったケースも遡って摘発。軍法会議による短期間の裁判で数カ月から数十年に及ぶ禁錮刑を次々に下し、国連や欧米諸国から強い批判を浴びた。

 2019年の総選挙で民主的な装いをまとった第2次プラユット政権は、国内外からの批判をかわすため、不敬罪の使用を避け、ほぼ同様の用途で用いられるコンピュータ関連犯罪法による訴追に重点を移している。
《newsclip》


新着PR情報