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14年のタイ王党派デモで26人有罪、閣僚3人が収監・失職

2021年2月25日(木) 21時21分(タイ時間)
バンコクでの王党派デモ(2014年1月)の画像
バンコクでの王党派デモ(2014年1月)
写真、ニュースクリップ
バンコクの王党派デモを率いるステープ元副首相(2014年1月)の画像
バンコクの王党派デモを率いるステープ元副首相(2014年1月)
写真、ニュースクリップ
バンコクの王党派デモを率いるステープ元副首相(2014年1月)の画像
バンコクの王党派デモを率いるステープ元副首相(2014年1月)
写真、ニュースクリップ
【タイ】2013年11月~2014年5月の大規模な反政府デモを主導したとして、現職の閣僚3人を含む39人が暴動、選挙妨害などに問われた裁判で、一審のタイ刑事裁判所は24日、3閣僚を含む14人に実刑、12人に執行猶予付きの有罪判決を下した。

 3閣僚は判決を受け、憲法の規定により失職した。

 与党第1党パランプラチャーラット党のプティポン・デジタル経済社会相が禁錮7年、同党のナタポン教育相が禁錮7年4カ月、与党第3党の民主党のターウォン副運輸相が禁錮5年、同党のチュムポン下院議員が禁錮11年、同党のイサラ下院議員が禁錮8年4カ月、元民主党幹事長のステープ元副首相が禁錮5年の判決を受け、収監された。プティポン氏らは控訴し、近く保釈される見通し。 

 ステープ元副首相は判決後、フェイスブックに「国家、宗教、王室に仕えるという我々の信念は変わらない」と投稿した。

 プラユット首相兼国防相(元陸軍司令官)は3閣僚の失職を受け、近く内閣改造を行う見通し。パランプラチャーラット党党首のプラウィット副首相(元陸軍司令官)は25日、内閣改造が必要と認め、連立与党に割り振られた閣僚枠に変化はないことを確認した。

 ステープ元副首相らのデモはタクシン元首相派の民主政権打倒を掲げて行われ、民主党の地盤であるバンコク、タイ南部を中心に一時は数十万人を動員した。バンコクの政府機関や幹線道路を長期間占拠したり、政府による解散総選挙を妨害するなどし、最終的に、当時のプラユット陸軍司令官(現首相)が秩序回復を名目にクーデターを起こして軍事政権を樹立した。パランプラチャーラット党を中心とする現政権は2020年の総選挙を経て民主政権の衣をまとった軍政の後身だ。

 タイではタクシン政権(2001~2006年)以来、東北部と北部の住民、バンコクの中低所得者層の支持を集めるタクシン派と、伝統的な富裕層、南部住民とバンコクの中間層を中心とする王党派の抗争が続き、政治・社会が混乱している。王党派が重視する王室を中心とした伝統的な階級・民族秩序に東北部・北部の住民と低所得者層が挑戦する形で、事態が収拾するめどは立っていない。2020年の総選挙まではタクシン派が下院選で連勝、一方の王党派は軍と司法、デモを駆使してタクシン派政権をひっくり返してきた。こうした政治抗争は近年、民主主義を求める若者と権威主義的な支配層の対立という色合いも強まっている。
《newsclip》


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