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タイ、国内製造の新型コロナワクチン輸出制限検討

2021年7月15日(木) 01時31分(タイ時間)
【タイ】タイの公共放送タイPBSなどによると、タイ政府の国家ワクチン委員会は14日の会合で、2022年に新型コロナウイルスワクチンを1億2000万回分調達する方針を決めた。

 会合では、タイ王室傘下の製薬会社サイアムバイオサイエンスの工場で生産する英アストラゼネカの新型コロナワクチンの輸出制限も話し合われた。

 タイの総人口はタイ人、外国人合わせ約7000万人。タイ政府は年内に1億回分のワクチンを調達し、人口の約7割にワクチンを接種する目標を掲げている。

 計画の柱であるアストラゼネカのワクチンの国内生産は6月に始まったものの、生産量が予定を下回っているとみられる上、かなりの部分が輸出に回され、タイ国内への供給は滞っている。タイ政府は中国・科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)のワクチンを輸入して急場をしのいでいるが、シノバックのワクチンはデルタ変異株への有効性が疑問視され、国民の間で政府のワクチン調達計画への批判が高まっている。

 サイアムバイオサイエンスをめぐっては、タイの野党政治家タナートン・ジュンルンルアンキット氏が、アストラゼネカと契約した経緯や契約の内容が不透明だと批判、サイアムバイオサイエンスはワクチン製造の経験が不足しているとも指摘した。タナートン氏はサイアムバイオサイエンスをめぐる一連の発言で、国王批判を禁じた不敬罪に抵触したとして、タイ・デジタル経済社会省に刑事告発された。

 タイ国内の新型コロナワクチンの接種回数は7月13日までで累計1323万681回で、2回の接種を終えた人は334万2557人にとどまる。7月13日の接種回数は32万2488回だった。
《newsclip》