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台風も電力に チャレナジーのマグナス風車、フィリピン初号機稼働

2021年8月27日(金) 01時58分(タイ時間)
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写真提供、チャレナジー
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写真提供、チャレナジー
【フィリピン】台風もエネルギーに変える垂直軸型マグナス式風力発電機(マグナス風車)を開発するチャレナジー(東京都墨田区)はフィリピン最北部バタネス州で25日、マグナス風車のフィリピン初号機を本格稼働した。

 環境省「コ・イノベーションによる脱炭素技術創出・普及事業」の一環で、地産地消できる電力供給を目指し、実証事業を行う。

 フィリピン初号機は2018年に石垣島でスタートした実証成果を反映し、性能・耐風速設計がともに向上。より強風が吹く地域でも設置が可能となり、フィリピンの建築基準をクリアする秒速70メートルまで耐えられる設計となっている。

 発展途上国の離島はインフラが未整備な地域も多く、大型クレーンなどの使用が難しいため、風力発電機の設置に向かない場所とされてきた。フィリピン初号機はそうした環境での建設性を向上させる取り組みとして、重機などを使用せずに建設した。

 初号機で発電された電力は当面、独立電源として、街路灯、農業用水ポンプなどの地域生活に密着した用途に活用される予定。

 初号機はチャレナジーとスカパーJSATが新たに開発した専用の監視システムにより遠隔からの稼働状況モニタリングと操作が可能。監視システムは衛星通信を用いており、携帯電波がつながりづらい遠隔地でも継続的に監視できる。災害時に当該地域で携帯通信が使えない場合、マグナス風車により発電した電力を用いる衛星通信は災害地域でも安定的な通信を継続的に提供することが可能だ。

 フィリピンでは約800万人が未電化地域に住み、電気が通っている地域でも24時間の電力供給が受けられない弱電化地域が40%以上ある。7600以上の島で構成される島国の上、台風の襲来頻度が高く、安定した電力供給が難しいことが原因とされる。
《newsclip》


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