タイは毎日がゴルフ日和
数年前、東部チョンブリ県は自動車産業の拠点としてフル稼働し、シラチャの街に残された人材は出稼ぎミャンマー人ばかりという時期があったが、現在はその製造業も減産気味だ。そんな中、不況でも来場者が安定しているサイアム・カントリークラブはキャディの応募が絶えない。全てを厳しく管理される製造業には元々なじめないタイ人の性格からすれば、キャディは自由で暑さを我慢すれば快適な職業と感じるかもしれないが、ここのゴルフ場でキャディになるのはそう簡単ではない。
他のゴルフ場での経験者も例外なく最低3週間はラウンド、未経験者には2カ月のラウンドとカート運転の研修がある。ゴルフ場からの手当ては一切無い。そして面接をパスした者のみ番号なしの制服着用が許可され、さらに1カ月は正キャディの補助で接客研修、後に晴れて本採用となる。
キャディの収入は、客が払うキャディフィとチップで、合計すると1ラウンドで500バーツ程度。キャディ総数の少ないこのゴルフ場では、来場者の数次第で結構な収入になる。宿舎も月300バーツと格安で傷害保険も会社負担、1年以上の勤務者には無料で制服が支給される。
反面、休暇や勤務態度を厳しく管理評価され、月20時間の労働奉仕(雑草狩り、ごみ拾い、練習場の球広い等)もあり、ノルマ達成まで自分の順番が来ても接客が許可されず、収入が得られない。正社員ではない人材へのこの様な待遇と管理は、おそらくこの国のゴルフ場ではここだけと思う。
近年ゴルファー人口が増え続け、客はキャディに対してさらなるサービス、常識、ゴルフ知識を要求する。クラブを渡すだけで、グリーンの傾斜や距離を尋ねても微笑むだけ良かった時代は過ぎようとしている。
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パノラマ・インターナショナル・マーケティング(株)代表取締役