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タイは毎日がゴルフ日和

ロイヤル・トロフィー2010 欧州が雪辱、石川は1勝2敗

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 男子プロゴルフの欧州対アジアの団体戦「ロイヤル・トロフィー 2010」3日目最終日が1月10日、タイ東部チョンブリ県のアマタ・スプリングCC(7470ヤード パー72)で行われた。最終日は個人戦のマッチプレーが行われ、欧州代表がこの日3勝3敗2分けでアジア代表の猛追を抑え、3日間の合計ポイントを8・5対7・5とし、昨年の雪辱を果たした。

 日本からの石川遼選手がP・ハンソン選手に5&4で完敗、小田孔明選手はA・ノーレン選手に5&3で勝利した。試合は最終組が最終18番ホールの最終パットで引き分けかプレーオフに突入という白熱した展開、欧州の最終でプレーしたH・ステンソンがパーパットを決め、かろうじて逃げ切った。

タイの英雄トンチャイ・ジャイディーとH・ステンソンの息詰まる死闘

 個人戦は息つまる展開が続いた。日本の小田選手が幸先よくアジア代表の1勝目を上げると、続くC・ウィ選手(韓国)も最終ホールでS・ダイソン選手(英国)に勝利、W・リャン選手(中国)も欧州主将C・モンゴメリー選手(英国)と互角に渡り合った。

 リャン選手とモンゴメリー選手の試合は、オールスクエアで迎えた18番で、リャン選手が先にバーディーパットを決め、大金星に見えた。しかし老練の英国人選手は、アジア代表の応援団で沸き上がる18番グリーンで、すかさずバーディーパットを入れ返し引き分け。結果論として、このモンゴメリー選手のパットが大きく勝敗を左右することになった。その後もJM・シン選手(インド)がR・カールソン選手を17番で退け、勝負は最終組のトンチャイ選手対ステンソン選手の一騎打ちとなった。

 動いたのは15番。1ダウンとリードされていたステンソン選手が長いバーディーパットを決めオールスクエアに。勝負の行方は、トンチャイ選手が勝てばプレーオフ、両者が分ければ欧州の優勝という緊迫感の中で迎えた17番パー3。ステンソン選手のショットは、グリーン右の傾斜を使いナイスオン。しかしトンチャイ選手も負けずに、ステンソン選手のボール内側30センチにつけるスーパーショット。先にパットしたステンソン選手のボールは、カップをわずかにそれてバーディーならず。同じラインのトンチャイ選手はこれを落ち着いて決め、土壇場で1UPのリードとなった。

 しかし最終18番は難関のパー4。先に打ったトンチャイ選手のボールは、フェアウエイを横切り途方もなく深い右ラフへ。続くステンソン選手はそれを見てスプーンにもちかえ、フェアウエイ右のファーストカット。絶体絶命のトンチャイ選手は、6番アイアンで見事にラフを脱出、グリーンサイドまで運んだ。続くステンソン選手も同じグリーン左サイドへ。

 最初にアプローチするトンチャイ選手のラインは、大きなマウンドを登って左へ切れる強烈に難しいライン。「60度のSWを持ったが、ショートすると傾斜を上りきれず戻ってしまうので56度のSWに持ち替えた、少し強めに打ってしまった」。かくして3mのパーパットを残し、相手のステンソン選手はグリーン脇からこれも完璧ではないがトンチャイ選手より短いパーパットを残した。

 先にパットするトンチャイ選手が入れればプレーオフ、はずしてステンソンが決めれば欧州の優勝。「結果的にショートしてしまい、尾崎キャプテンほか、プレーオフを期待していたメンバーに申し訳ない。しかし難しい展開の中で私は精一杯やりました」。会見でトンチャイ選手がこうコメントすると、会見場にいた各国の記者から大きな拍手が起こった。

 結果、ロイヤル・トロフィー 2010最後のパットをステンソン選手が落ち着いて決め、2人の結果は引き分け、合計ポイントで欧州の優勝が確定した。

 勝利が確定した瞬間、欧州の選手は喜びを前面に出すというよりほっとした様子。さすがに2連敗を喫するわけにはいゆかず、猛暑と緊張で疲れきったのだろう。

〈尾崎直道キャプテンのコメント〉

「最終ホールでトンチャイが決め、プレーオフで遼(石川)が爆発して勝利を収める筋書きを期待したが、そうならないのが勝負」(ちなみにプレーオフになった場合は、石川・トンチャイ組対カールソン・ノーレン組という戦いだった)。

「結果には大変満足している。毎年そうだが、年始にここでプレーした選手の成績を1年通じて興味深く追っている。3日間対等にできた実感があり、とても満足。アジアの代表が集まり、マッチプレーというスタイルでチームプレーをする面白さ、すばらしさを皆様にわかってもらえたと思う」。

〈石川選手コメント〉

「(1勝2敗の成績に)残念だがメンタル、技術の両面で欧州の選手にはまだまだ及ばないと痛感した。1年の最初に悔しい思いで始まり、これからの練習に気合いが入る。また来年も選ばれて戻ってきたい。今年はこれから、アメリカの試合がある。今回のような難しい設定のコースで、ハイレベルな選手とプレーしたことを良い経験にして、今年もがんばりたい」。

各組の結果詳細はロイヤル・トロフィー 公式サイトを参照。
http://www.theroyaltrophy.com/site_2010/live_score.html


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筧 由希夫

パノラマ・インターナショナル・マーケティング(株)代表取締役

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