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JCBインターナショナル(タイランド)

JCB International (Thailand) Co., Ltd.
関根誠 氏 (Managing Director)

――タイのクレジットカード市場の規模は?
 クレジットカードの発行会社には、銀行とノンバンクがあります。合算した発行枚数は、2002年末時点で約355万枚といわれています。

――御社の業務についてお聞かせください。
 提携先は2つあります。カード発行会社であるイシュア(Issuer)と加盟店開拓の業務を行うアクワイアラー(Acquirer)です。当社自身はタイ国内でのカード発行も加盟店開拓も行っておりません。ブランドホルダーとしての新規イシュア・アクワイアラーの立ち上げや、JCBブランドをより浸透させていくための既存提携先のカード発行業務および加盟店開拓業務のサポートを幅広く行っています。主な収入源は、加盟店手数料とカード利用総額に対するロイヤルティ(ブランド使用料)になります。

――タイのカード業務で特徴はありますか?
 収入額、預金額、身分証明書や銀行預金通帳のコピーの提出など、クレジットカードを発行する基準が極めて高いといえます。昨年、この基準が一時完全撤廃されましたが、半年足らずでまた復活してしまいました。日本はカード会社の独自の審査で、発行の是非を判断します。タイは現在の発行基準が財務省などにより制定されている以上、日本のように成人人口で1人当たり平均2枚以上のカードを保有するレベルまで市場を拡大していくことは、困難かもしれません。

――カード利用の際、手数料を上乗せする加盟店がありますが
 売り上げに対する利幅が少ないということで、一部の業種では確かにあるようです。結果的には、自ら「顧客離れ」を助長するようなもので得策とは言えません。全ブランドホルダー会社、アクワイアラー、加盟店の3社で協議し調整していくことが必要となります。

――御社の概略をお聞かせください
 1989年に駐在員事務所を設立、2001年に現地法人化しました。当初はサイアム・コマーシャル銀行(SCB)、2000年にはイオンタナシンサップ社と提携しました。今年4月にはバンコク銀行(BBL)と新たに提携、向こう3年でバンコク銀行が所有する約5万店の加盟店でJCBカードが利用できるようなります。当社の大きな特徴は、JCBプラザという会員専用のラウンジを備えていることです。JCBカードの会員であれば、特別レートで航空券の手配やホテル・オプショナルツアーの予約などを手配することができます。

――今後の展望は?
 当社は日本国内でのみ通用する国内専用カードとして発足しましたが、日本人の海外旅行ブームが始まった80年代に、日本の他のカード会社がビザ、マスターとの提携を進めたのに対し、当社はJCBという日の丸ブランドを独自で世界中に広めてきた経緯があります。国際クレジットカード会社に脱皮していく過程において、当社は世界中をカバーするオンラインネットワークやセトルメントスキームを構築することができました。今後は、今までに培ってきたこれらの資産やノウハウを活用して単なるクレジットカード会社にとどまらず「総合決済サービス会社」へと進化させていくことになります。

――クレジットカードはどのように変わっていくと思いますか?
 より高いセキュリティを確保するためにも、また1枚のカードでより多彩なサービスの提供を可能とするためにも、今後は現在使われている磁気ストライプだけでなく、ICチップ(集積回路)を搭載したクレジットカードがタイにも登場し、やがてそれが主流になっていくでしょう。磁気ストライプと異なり、ICチップは多量のデータを保有できます。代金の支払いという決済機能だけにとどまらず、社員証明のようなIDカードとしての機能、あるいは現在日本でも流通しているような定期券の機能など、複数機能を盛り込むことが容易になってきます。当社も様々な側面からビジネスチャンスの可能性を探っていきます。
――ありがとうございました。

住所:Liberty Square Building, 8th Floor, 287 Silom Road, Bangrak, Bangkok 10500
Tel:0-2631-1938-9
Fax:0-2631-1935
ウェブサイト:www.jcb.co.th/
Eメ−ル:jcb@jcb.co.th

カード犯罪
偽造:カード番号を盗んで新たにカードを作る犯罪。これまで、主にマレーシアが拠点とみなされてきたが、昨年あたりからタイでの偽造が急増。
盗難カード悪用:最近、ゴルフ場のロッカーをプレー中に開けられ、サイフの中のカードを差し替えられる、あるいは抜き取られるという事件が多発。差し替えられたカードはやはり盗難されたもので、すでに使用できなくなっているものがほとんど。持ち主は、サイフの差し込みから少しだけ頭を出したカードが自分のものと似たような色だった場合、すぐには気づかない。犯人は数日間、一週間という長い期間、カードを使うことができる。手口からして組織の犯行のようにも見えるが、カードの利用状況から察するに、素人の可能性もあり。


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