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ブンロート・ブルワリー (ビールメーカー)

Boon Rawd Trading Co., Ltd.
Mr. Ponr Darephat (Senior Public Relations Manager)


にがみのないライトな味が流行
――最近のビールのし好は?
 欧米のビールに代表されるように、世界的な傾向としてライトな味が好まれ、にがみが抑えられています。ビールの原料となるホップは大きく分けて、香りを出すためのアロマホップと、にがみを加えるためのビターホップがありますが、ビターホップの消費量が減少しています。タイでもライトな味が好まれ始めています。特にバンコクを中心とした若者は、タイ料理に対しても軽い味を求めるようになってきているといわれ、伝統の「辛い」料理は敬遠され始めているようです。ただ、世界的に人気のラガービール並みに軽くなると物足りなく、「強過ぎず、軽過ぎず」というのが、タイ人のし好です。

――タイのビール消費量は?
 昨年のビール市場規模は前年比15%増の15億リットルです。金額にして650億〜700億バーツ。うち、緑色のビンで売られるプレミアビールは全体の8%ほど、当社主力製品のシンハーは15%、残りはほとんど低価格ビールです。当社のシェアは35%。タイのビール消費量は確実に増えており、今年も15%前後の市場拡大が期待されています。

――時期的な消費量の変化は?
 寒期の11〜1月はビアガーデンが人気を集め、消費量が急上昇します。特に年末年始の消費量が最も多く、4〜5月の乾期と続きます。雨期の8〜10月が最も少ないでしょう。

タイで最初のビール製造会社
――御社概要をお聞かせください
 1933年設立、タイで初めてのビール製造会社です。当社の銘柄は、シンハー、シンハー70、中価格のレオ、低価格のタイ、プレミアビールのクロスター、業務用のシンハー生樽などです。当社のビール年間生産能力は80万キロリットルです。主力製品はシンハーとレオで、全体の90%以上を占め、シンハーは世界25カ国以上に輸出されています。ビール以外では、飲料水のシンハー・ドリンキング・ウォーター、ソーダ水のシンハー・ソーダ・ウォーターを販売。ビール製造工場はバンコク北隣パトゥムタニ県と東北部コンケン県。パトゥムタニではレオ以外の銘柄を、コンケンではシンハー、レオ、委託でアサヒビールを製造しています。ほか、飲料水とソーダ水の製造工場が4カ所あります。さらに、モルト生産、ボトル・ペットボトル製造、流通などグループ傘下企業は15社、ドイツや中国にも進出しています。

――シンハーの位置付けは?
 タイのビール=シンハーといっても過言ではないほど、消費者のみなさんに支持されてきた歴史があります。コンペティターは低価格ビールではなく、むしろプレミアビールです。競合他社が力を入れている低価格ビール市場には、タイのほか、多少値段差はありますがレオを投入しています。シンハーの特徴は、100%モルトと最高品質とされるチェコ産ザース(Saaz)ホップを使うことによって生まれる独特の風味です。ビールのし好がライト感覚に変化する中、すっきりとした飲み口のレオ、シンハーの風味はそのままでアルコールを抑えたシンハー70など、消費者のニーズに的確に対応しています。

――シンハーの味の由来は?
 当社設立当初のタイ人の味覚がどのようなものであったか知る由もなく、社内でも意見が分かれるところです。味の濃いタイ料理に合わせた、暑い気候に対応させた、というのが当たらずとも遠からずではないでしょうか。

――生ビールについて
 生ビールの定義は日本と世界と若干違い、日本では熱処理をほどこしていないビールを生と呼んでいます。高度なろ過技術でビール酵母の働きを抑えることができ、熱処理なしで商品化できるためです。一方、世界的に生、正確にはドラフトと呼ばれるビールは樽詰めされたビールを意味し、たいてい熱処理がほどこされています。シンハー生樽は熱処理なしです。生樽ビールは開封後、3日以内に消費されるのが理想的です。お客の回転が速い店、生ビール銘柄を1〜2に抑えた店でお飲みになることをお薦めします。

市場の拡大に追随
――タイのような暑い国と本場ヨーロッパのような寒い国で製造方法の違いは?
 工場内は温度を最適な状態に調節しているため、製造方法に違いはほとんどありません。要は原料、特ににがみと香りを左右するホップです。水に関しては、タイや欧米諸国はカルシウムやマグネシウムなど多くのミネラル成分を含む硬水、日本はミネラル成分が少ない軟水という違いがあります。硬水はややトゲがあるような、軟水はまろやかな口当たりで、ビールの味にも影響します。硬水を軟水に変える装置もあります。

――今後について
 ビール市場の拡大に応じ、今年は生産量を15%ほど伸ばす計画です。シンハーもさることながら、レオの売り上げが順調に伸びています。2月初旬、業務用としてレオドラフトの発売を予定しています。今後もし好の変化をそのつど見極めながら、より美味しいビールを製造していきたいと思っています。

――ありがとうござました

住所:1003 Samsen Road, Dusit, Bangkok 10300
電話:0-2669-2050
ファクス:0-2669-2088
ウェブサイト:www.boonrawd.co.th


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