ORIX Auto Leasing (Thailand) Co., Ltd.
山口治和 氏 (Managing Director)
――御社概要について
前身は、王室系製造業コングロマリットのサイアム・セメント(SCC)のオートリース会社、SCGカーサービスです。97年に発生した経済危機以降、SCCはコア事業への集中を決定し、SCGカーサービスのオフバランス・アウトソーシング化(売却)を模索していました。そのころ、タイでのオートリース事業のビジネスチャンスを検討していたオリックスと、オートリースのプロフェッショナルに売却したいSCCの思惑が一致し、2001年8月に買収し、現在のオリックス・オートリース(タイランド)となりました。
――会社規模は?
現時点で保有車両3,500台、ほかレンタカー車両として200台保有しています。オートリース事業としては、クルンタイやパトラの地場大手2社と並んで最大手の一翼を担っております。ちなみにオリックスの日本でのオートリース事業は30年の実績を誇り、保有台数47万台と業界トップとなっております。レンタカー事業でも、保有台数4万2,000台と業界第2位です。オリックスの海外拠点はアジア大洋州を中心に、22カ国・地域で40の現地法人が多彩な事業活動を行っております。弊社はタイで事業を開始して3年ですが、オリックスは、タイ最初の設備リース会社としてThai ORIX Leasing Co., Ltdを26年前に設立し、ここタイでもリース事業を展開しております。
会社経営に有利なオートリース
――レンタカー事業との違いについて
大まかに区別すると、オートリースはお客様のご要望に基づいて車両を新規に購入し、長期(3年以上の契約)でお客様にご提供するものです。それに対し、レンタカーは不特定多数のお客様を対象に、レンタカー会社が保有している車両を短期で貸し出すものです。そのため、長期でご利用になるお客さまにとっては、レンタカーよりもオートリースの方が圧倒的に費用を抑えられます。また、レンタカーでは5%の源泉税がかかりますが、オートリースではかかりません。
――自動車を購入した場合は?
まとまった購入資金が必要となります。車両が固定資産として計上され、5年間で減価償却となるためバランスシートが膨らみます。また、10人乗り以下の乗用車の場合、税務上の減価償却の上限は100万バーツです。それ以上の価格の乗用車を購入した場合、100万バーツを超える分が税務上のデメリットとなります。
――オートリ-スの場合?
購入のための資金調達が不要なので、その分の資金を他事業へ振り向けることが可能です。オートリースならオフバランスとなり、バランスシートが膨らみません。ファイナンスリースを利用した場合は、バランスシートに資産が載るオンバランスとなります。ガソリン代以外は全てリース料に含まれるので、車両コストが明確になり、予算管理が簡単。修理などでの突発的な支出の心配もありません。毎月のリース料は税制上、月額3万6,000バーツまで全額損金として処理できますので、購入と比較すると100万バーツ以上の乗用車の場合、税制上もはるかに有利になります。また、オートリースは、購入に伴うディーラーとの折衝、登記、保険加入、税金の支払い、タイヤ・オイルなどの消耗品交換や点検を含む車両整備、事故処理などの手続きをオートリース会社が行うため、お客様は煩雑な管理を行う必要がありません。事業収益性の高い企業が優良企業と言われる昨今では、車両は「資産」ではなく「コスト」であり、「所有」から「使用」への切り替え、つまりオフバランス&アウトソーシングが現代の主流となっています。オートリースを利用すれば、リース料として経費を一定化させ、税務上のメリットもあり、最終的に総資産利益率(ROA)が高まり、負債比率も改善されるなど財務・経理面で様々なメリットが享受できます。
――御社の特徴について
オリックスの企業規模とネームバリュー、日本で蓄積した「フリートマネージメントスペシャリスト」としてのノウハウ、スケールメリットをお客様に還元しております。具体的には車両の大量購入による割引、修理工場との長期契約による適正なメンテナンス価格の提示、自社オークションによる売却金額のアップ分の還元、割安な保険料などです。整備については、安全性の確保のため、リース期間中はディーラー認定工場のみで実施します。タイでは、車両に不具合が生じた際、ディーラー認定工場以外でのメンテナンスや修理の跡が認められると、メーカーの保証対象外となる可能性が有ります。例えば、ガソリンスタンドでのオイル交換も「認定工場以外でのメンテナンス」とみなされ、エンジンに何らかの不具合が発生した場合に、保証を受けられなくなる可能性があるので注意が必要です。また、メンテナンス・サービスの責任者には経験豊富な日本人を据え、お客様の問題に迅速に対応させていただく体制も整えております。
日本と変わらぬサービスを
――需要が集中する車種は?
弊社は日本車から欧米メーカーの高級車、ピックアップトラックやバンまで幅広くお客様のニーズに対応しておりますが、やはり社用車としての需要が多いため1600〜2400ccの乗用車に集中します。
――地方でのサービスについて
タイ全国でサービスセンター400カ所と提携、いつどこで何の不具合が発生しても、迅速に対応出来る体制を整えております。事故・修理などで24時間以上車両が使用出来ない場合は、代車提供サービスを行っております。弊社は自社保有で高級乗用車からバンまで各タイプ200台のレンタカーを保有しておりますので、お客様の業務に支障が出ないように迅速に代車を提供することが可能です。
――そのほかのサービスについて
ドライバー派遣会社数社と提携しており、ドライバーの紹介も行っております。また、お客様が雇用されるドライバーや、自動車を運転するローカル社員の方々に安全運転を心掛けていただくよう、「運転性格テスト」などの事故削減プログラムも実施しております。これは簡単なテストを通じて、運転に関するご自身の性格を把握していただき、安全運転を心掛けてもらおうというものです。
――起こりやすい問題は?
特には有りませんが、強いていえば、「いかに納車時期を早めるか」、ということでしょうか。特に人気車種のモデルチェンジの時は、車両の生産が遅れがちになります。「契約した翌日から乗りたい」というお客様のリクエストも多々ございますので、お客様のご要望に応えるため、納期管理には人一倍気を遣っております。
――今後について
100台単位でご利用下さるお客様も多数おります。車両をお貸しするだけでなく、大口のお客様対象に、お客様の自動車保管場所にて車両点検を行う、「サービスカー」の巡回を計画中です。また、チョンブリ県やラヨン県といった東部にも多数のお客様がいらっしゃいますので、同地域のサービス拡充を目指し、年内にはシラチャー地域にも支店を開設する予定です。日本では、現在使用されている車両のメンテナンス状態を、お客様ご自身がウェブサイト上で簡単に確認出来るサービスがあります。将来的にはここタイでも、同様の車両関連情報提供サービスの開始も予定しております。おかげさまで保有台数は毎年50%以上の勢いで増え、新規お客様も20%程度は日系となりました。弊社の日系担当スタッフも5人体制(日本人3人)とし、今後も更なるサービスの向上に努めていきたいと考えております。今年もこれ迄以上の勢いで、お客様の、車両関連費用のコストダウンのお手伝いをしたいと思っております。
――ありがとうございました
●日系企業担当:本社
中原:08-9202-1640
山本:08-9202-1641
●イースタン支店長
田中嘉織:08-5848-1484
●サービス担当
南路:08-9200-6290
Eメール:nakahara.m@orixauto.co.th
ウェブサイト:www.orixauto.co.th
設備リースの問い合わせ:02-231-0589内線124、または0-1341-4376(森/Thai ORIX Leasing)