Asan Service Co., Ltd.
田中克治(かつじ)氏 (Managing Director)
中村仁彦(まさひこ)氏 (黄桜酒造株式会社 営業推進部課長)
欧米で人気上昇の日本酒
――日本での日本酒消費量は?
年間約500万石といわれています。1石は1升ビン100本です。日本では近年、アルコール自体の消費量が減少しています。その中で今は焼酎の消費量が増加していますが、日本酒の良さを、特に若い世代の人々に再確認してもらうべく、がんばっています。
――世界的にみた日本酒の人気は?
人気上昇中です。米国や英国では、年5〜6%の勢いで消費量が増えています。日本人が「フランス料理にはワイン」という感覚で、「日本食には日本酒」が選ばれます。今後は中国など東南アジアでも人気が高まると期待しています。ちなみに黄桜は、アメリカ,ヨーロッパなど世界約30カ国で販売しています。
――タイでは?
日本酒自体は30年も前からタイに入ってきており、アジアではシンガポールと並ぶ大きな市場です。黄桜は7年前から本格的に参入した割と新しい銘柄となります。日本酒は地元タイ人、特に富裕層を中心に人気が高まっており、それに連れて日本酒にも脚光が当たるようになってきましたが、実際の消費はまだまだ在住日本人中心です。日本食はランチセットなど1食100〜150バーツと格安で提供されている店もありますが、日本酒はそれと比べますとまだまだ高価です。前述の米国や英国のような、日本食ブームに乗じた伸びは、今のところ期待できません。
――タイでおいしい日本酒の飲み方は?
暑い国なので、やはり冷酒でしょう。氷を入れたさわやかな飲み方が似合っていると思います。地元の方々の間ではいずれ、タイという土地に合った飲み方が生まれるでしょう。国によってさまざまな日本酒の飲み方があってしかるべきです。
ベトナムで製造、タイ輸入が安価に
――アサン・サービスの概要
当社は酒類、調味料、食品販売の田中屋グループ(本社:山梨県)傘下で、1986年設立です。タイでは黄桜の販売代理店業務のほか、バンコク北隣のパトゥムタニ県ナワナコン工業団地で、設立当初は冷凍食品の製造を行っていましたが、現在は日本醤油(あさひ醤油)、醤油加工品の製造を行っています。また新商品として日本より味噌製造技術者を招き味噌の製造を開始しております。醤油のほか味醂,料理酒を食品工場、業務用に販売しています。同工業団地内に田中グループ傘下のサン・フーズ(1977年設立)がみりん(白酒)を製造、日本に輸出しております。さらにベトナムのホーチミン・シティーでは、原料アルコール、各種アルコール(大陸シリーズ)やみりんを製造、同国ダラットでは野菜加工品を製造しています。アルコール工場は1995年設立、10年の実績です。
――ベトナム産黄桜について
原酒は日本で醸造し、原酒のまま日本からベトナムへ輸出、ベトナムの田中グループTANAKA CO,.LTD.で水とアルコールを加えて調合し、瓶詰めしています。東南アジア諸国連合(ASEAN)自由貿易地域(AFTA)の関税に関する協定により、ASEAN諸国では日本からのものと比較してより安く輸入することができます。日本からのタイへの日本酒の輸入関税は60%、ベトナムからなら5%です。つまり黄桜が、ベトナム原産の認可を受けるような作業をしたことにより、税金分が格安になります。原材料に安価なものを使って、安い酒を造ることは出来ますが、この日本酒はそういったものとは違います。AFTAの関税協定を利用し、今までの品質と変わらないものを安くてご提供できる黄桜と田中グループで考えた新しい方法なのです。ベトナムでは、日本食レストランの85%が黄桜を置いています。
――タイ販売の黄桜の酒類は?
日本から輸入の山廃仕込、辛口黄桜など4種類、ベトナムからの黄桜3サイズ゙です。今後もニーズに応じたアイテムを投入していくつもりです。ベトナム産の黄桜に関しては、黄桜ブランドの名に恥じぬ品質を管理していますが、まろやかでのど越しの良い京都伏見の水を使用した「山廃仕込」の味を、ベトナムの水で再現するのは簡単なことではありません、これからもより一層の努力が必要だと感じております。
――原酒を国外で製造する予定は?
今のところありません。他社は欧米や中国で原酒を製造していますが、必ずしも成功しているとはいえません。
――今後について
タイは日本に友好的な国で、事業を展開しやすい市場です。バンコクほか、北部チェンマイや東部チョンブリ県シラチャーなど、市場拡大が見込める都市があります。ベトナムよりアジア全域にも展開していけたらと思っています。日本酒は美容効果が高く肌をきれいにする、女性に好まれるアルコールでもあります。タイではいままで高価でした日本酒をこれからは手軽に飲んでいただけますよう、また日本酒市場で黄桜がトップシェアを獲得できるよう、地道な努力を続けていきます。
――ありがとうございました
Asan Service Co., Ltd.
バンコク事務所:
住所:40/1 Soi Sukhumvit 53 (Paidee-Madee), Khweng Klongtan-nua, Khet Wattana, Bangkok 10110
電話:0-2712-9790-3 ファクス:0-2712-9794
ナワナコン工場:
住所:101/1 Navanakorn Industrial Estate, Moo 20 Phaholyothin Road, Klong 1 Klong Luang, Pathumthani 12120
電話:0-2529-2678, 0-2529-4959, 0-2909-6068
ファクス:0-2529-2680
Eメール:asanbkk@asianet.co.th
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