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ソルーション・コーナー(1998) (システム開発)

Solution Corner (1998) Public Company Limited
Mr. Nitat Maneesilasan (Managing Director) 

資本金25万バーツでスタート
――システム開発会社を設立したきっかけは?
 弊社は1998年2月設立です。当時、IT(情報技術)市場が急激に拡大中で波に乗るのにタイミングが良かったこと、システム・ソフトウエア開発会社が現在ほど多くなかったことなどが理由です。ITに長けたパートナーに恵まれたことも、幸運でした。また、一度開発した製品は、バージョンアップが必要なものの、末永く販売できるのが魅力的でした。

――設立当時の会社規模は?
 仲間6人、資本金わずか25万バーツで会社を立ち上げました。プログラム開発ですから、最初はもちろん売り上げがありません。それでも初年度は、ドキュメント作成アプリケーション「Benefit Document」の売り上げが10万バーツほどありました。

――製品について
 弊社第1号の製品はBenefit Documentで、現在でもバージョンを重ねています。開発に2年をかけた、統合基幹業務システム(ERP)パッケージの「PMIS (Performance Management Information System)」 は、会計一般や予算など、顧客のニーズに合わせて、カスタマイズ開発しています。Webアプリケーション総合開発環境、db magic用のウェブアプリケーションツール、「EasyQuick」の開発にも乗り出しました。日本語版も手がけます。

――主な顧客は?
 売り上げの80%が農業・協同組合省、エネルギー省、教育省などの政府機関です。ほか、大学、デパートや携帯電話端末販売などの小売店、ガソリンスタンドなどです。顧客数は300です。

MAI上場
――タイ証券取引所(SET)二部市場(MAI)上場について
 上場自体は、会社設立の翌年に漠然と考えていました。正式に決定したのは、今年1月です。弊社は資本金5,000万バーツなので、資本金額が4,000万〜2億バーツに規定されるMAIへの上場となります。MAIの規定は来年から、2,000万〜3億バーツに変わるようです(SETは3億バーツ以上)。

――上場にあたっての審査は?
 まず会社に将来性があるか、金融・証券会社によって審査されます。売り上げが順調に伸びていれば、問題ないようです。当社の引受幹事は証券最大手KGIセキュリティーズ(タイランド)です。経営は、会計事務所が監査に入ります。会計上の不備や不正がなければ大丈夫です。

――苦労した点について
 特にありません。ただ、システム開発会社の上場はタイで前例がなく、引受幹事の方が審査に手間取ったようです。あえて言えば、審査・監査にかかる費用でしょうか。300万バーツ程度ですが、中小企業の弊社に取っては大金です。

――調達した資金は?
 運転資金にします。顧客の多くが政府機関で、多額の取引をさせていただいていますが、売り上げ入金は数カ月先になります。売掛金が膨らみ、運転資金に苦労します。上場の目的は、まず会社の知名度の向上、次に運転資金の確保で、現在のところ大規模な事業拡張の予定はありません。新規株式公開(IPO)は9月28〜30日で、取引開始は10月8日。MAIコードはSLCです。

アイデア次第のIT市場
――タイのIT市場について
 政府のIT支援あり、一般生活レベルでのデジタル化ありと、市場はまだまだ拡大していくでしょう。国内のIT関連会社は弊社の概算で1,000社。社員数が20人未満の小規模な会社が80%を占め、20〜100人程度の会社が15%、100以上の大手が残り5%ではないでしょうか。IT業界は、会社が小さいから売り上げも少ないという図式は成り立ちません。良い製品を開発して認められている中小企業がたくさんあります。

――新規参入の余地は?
 競争が厳しい市場なので、隙間を探すのが大変でしょうが、アイデアによってはまだまだ参入の余地はあります。例えば、在庫管理システムを開発する会社や、携帯電話のシステムを開発する会社はたくさんあります。しかし、携帯電話を使って在庫を確認するシステムは、まだないはずです。そのようなシステムを開発するなど、アイデア次第で隙間はいくらでも見つかります。

――人材について
 今は国内どこの大学でもITを教えています。出身校にこだわらず、本人の性格、技量を判断します。新卒の場合はさすがに即戦力とはならないので、3〜6カ月の研修期間を設け、がんばってもらっています。将来的にチャンスがあれば、IT人材育成のために教育機関を開設したいという夢を持っています。ITのほか語学に力を入れた教育機関です。バイリンガル、トライリンガルというIT熟練者が増えれば、タイもIT先進国の仲間入りができると信じています。

――今後について
 1年に1開発というこれまでのペースを保ちます。今年の開発商品はEasyQuickで、日本語版は来年完成の予定です。また、政府機関に多くを頼らず、企業顧客も増やしていけたらと思っています。設立5〜6年で、IBMのビジネスパートナーとなり、国際標準化機構(ISO)9001:2000の認証を取得し、ソフトウエア産業振興事務局(SIPA)の役員というポストを得ました。MAI上場を機に、会社の知名度と質を高めていく所存です。

――売り上げは?
 昨年は売り上げ5,000万バーツ、利益1,600万バーツでした。今年は売り上げ前年比60%増の8,000万バーツ、利益が同25%増の2,000万バーツを目指します。

――ありがとうございました

住所:230 Thosapol Land Building 2 12th Fl., Rajchadapisek Rd. Huaykwang, Bangkok 10320
電話:0-2692-8731-7 ファクス0-2692-8738
ウェブサイト:www.slc1998.com


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