「Mai Mee (無い)」「Ha Mai Jer (見付からない)」。これが私が覚えた最初のタイ語です。
2006年9月29日に正式開港したバンコクのスワンナプーム国際空港。航空貨物を取り扱う当社は、開港当時、貨物紛失などの混乱が落ち着くまでセールス活動を一切停止、代わりにお客様の貨物検索に全力投球すると社内方針を打ち立て、毎日早朝から深夜まで不眠不休の捜索活動を開始しました。
開港の直前にタイへ赴任した私も、右も左も分からないまま最前線に配置され、無我夢中で貨物の山をかき分け谷をさまよい、紛失貨物を探し回りました。タイ語も分からず身振り手振りで倉庫スタッフへ貨物の所在を問い合わせ、帰ってくる返答が「Mai Mee」「Ha Mai Jer」だらけ。一語ずつ言葉を習得しながら貨物捜索を続け、混乱を最小限に食い止めることが出来ました。
そして混乱が落ち着き、気付いた時には、自然に「Mai Ruu」等々、「Mai」から始まる否定語を数多く習得出来ていました。今思えば貴重な経験でした。ありがとうスワンナプーム!
現在ではラックが配置されるなど、整然とロケーション管理されており、貨物が紛失するトラブルはほとんど発生していません。
タイ税関局は輸出入量の増加に対応し、迅速な輸出入通関を目指し、通関申告の完全電子化(ペーパーレス通関)を導入しました。スワンナプーム税関は2007年9月より輸出通関のみ先行して旧制度から新制度へ完全移管いたしました。輸入通関についても近い将来完全移管される予定です。
そんな最中、滑走路のひび割れ報道や旅客施設不足など問題が続き、一旦閉鎖されたはずのドンムアン空港が、国内線の一部の再稼動を開始しました。今後も国際線の移転計画など、まだまだ課題は残されています。利用客にとって便利で安心して利用できる空港となることを切々と祈っています。頑張れスワンナプーム!
執筆者:K ”Line Logistics (Thailand) Ltd. 津崎元博 氏 (Manager Cargo Department)