シラチャ市内のコンドミニアム、イースタンタワーでは毎週土曜日、インター校に通う日本人の子供たちを対象とした補習授業が行われている。シラチャ日本人学校(泰日協会学校シラチャ校)開校以前は100人近い子供たちが通っていたこの補習授業校も、現在は15人前後にまで減っている。
9年に渡りシラチャ補習授業校の運営・指導に携わってきた川口昌浩先生は、シラチャ日本人学校の開校を目前にした2009年初め、補習授業の打ち切りさえ検討したという。しかし存続を決めたのは、シラチャ日本人学校開校後もインター校に通いつづける子供たちがいるためだった。インター校に通う子供たちにとって補習授業校は、日本の教育に触れる唯一の場所だ。その重要性を知る川口先生と、子供をインター校に通わせながらも日本の教育に触れさせたいという親たちの思いが一致した。週1回の補習授業校だが、「日本人であるアイデンティティーを持ち、育てる貴重な時間」と、川口先生は強調する。
現在、補習授業校で指導にあたる横市和彦先生は、インター校での指導のスペシャリスト。多くの生徒が通う以前の補習授業校とは様変わりしたが、その分だけ個別指導の色合いを強め、個々の生徒が苦手分野を克服できるような教え方を意識しているという。
平日はバンコクの塾とインター校で指導、土曜日の朝からシラチャに通勤する生活は体力的に決して楽ではない。しかし横市先生は、「せっかくなので日曜日も同じような形式で教室を開け、シラチャ日本人学校の生徒にも指導ができれば」と、塾が少ないシラチャでより多くの日本人の子供たちに勉強の機会を、と模索している。
(キャプローグ)