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ティラウット・クーハプレマ医師

日本語の話せるお医者さん  消化器外科

ティラウット・クーハプレマ医師イメージ

 1953年パトゥムタニ県生まれ、バンコク育ち。名門トリアムウドムスクサー校卒。日本文部省の奨学金制度で東京医科歯科大学に留学。医学部で6年間学ぶ。帰国後は国立ガンセンターに勤務し、現在は所長。阪神大震災のとき、タイ政府の医療チームの一員として現地に2週間派遣された経験を持つ。診察時間は月・水:17時−20時、土:9時−12時


−力試しで合格

 日本の奨学金は難しく、受かるのはほとんど大学生だったので、高校3年の時、どれくらい難しいか受けてみようと受験したら、受かってしまいました。留学して1年目は日本語と高校の勉強をするのですが、その成績で行ける大学が決まるので猛勉強しました。その結果、東京医科歯科大学に進むことができ、そこで消化器外科を学びました。


−留学時代の思い出

 日本は高度成長期で、高速道路も高層ビルもないタイから来た私は驚くことばかり。そして、もっと驚いたのは日本人のプロフェッショナルなところ。ある日、寮の近くの食堂でご飯を食べたのですが、虫が入っていたので、その部分だけ残して帰りました。1カ月くらいして、寮の前で料理屋のおばさんに呼び止められ「あの日は、虫が入っていてごめんなさいね」と、お金を返してくれました。何日も寮の前で私を捜していたそうです。


−阪神大震災医療チームとして

 医師2人、看護婦3人で派遣されたのですが、日本語のできる人は私だけだったので、大変でした。薬のラベルなども日本語ですから。あの非常時でも日本人の生活の規則正しさには驚きました。テントを巡回しても、皆さんきちんとしていました。ただ、不眠症になる方も多く、「寝ているうちに地震が起きたら死んでしまう」と処方された睡眠薬も飲まない方もいるんです。そんな時は、「私は地震のないタイから来たので、皆さん以上に地震が恐いです。でも寝ないと、地震が起きたときに体が持たないので、寝ています」と言うと、安心されて眠ることができたようです。


−在タイ日本人へ

 在タイ日本人は暴飲暴食で胃腸炎になりやすいですね。タイの文化と日本の文化は違うので、日本の考えのままだとストレスが溜まるようです。タイはアメリカで学んだ医者が多いので、治療法も日本とは違います。粉薬、しっぷ、熱が出たときの座薬などは日本式。ガンの場合、抗ガン剤をボンボン出すのはアメリカ式。日本はゆっくり治療を進めます。それぞれいい点、悪い点があります。日本のいい点をタイの医者に伝えるのが私の役目だと思っています。


−ありがとうございました


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