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同期生52人が入党、勢いづくタクシン派

2009/10/21 (05:56)| 主要ニュース  写真ニュース  政治

【タイ】タクシン元首相(60)の士官候補生学校の同期生52人が20日、タクシン派の野党プアタイに入党した。ほとんどはタクシン政権(2001―2006年)を追放した2006年9月19日の軍事クーデター後、出世コースを外れ、そのまま定年退官した軍・警察の将官で、古巣への影響力は限定的と見られる。ただ、プアタイには10月に入り、チャワリット元首相(元陸軍司令官、77)、ジラデート元陸軍副司令官、ウィチアン元内務副次官、ベテラン俳優のソムバット氏らが相次いで入党しており、今回の大量入党はプアタイの勢いをさらに印象付けそうだ。

 プミポン(ラマ9世)国王(81)の諮問機関であるタイ枢密院のプレム議長(元首相、元陸軍司令官、89)は15日、チャワリット氏のプアタイ入党について、「国家への裏切りと取られかねないから熟慮するようにとジウ(チャワリット氏のあだ名)に伝えた」と述べ、王室への不敬疑惑があるタクシン氏への加担に強く警告した。しかし、議長の発言後も将官クラスが続々とプアタイに参加したことで、議長の権威は軍の一部から挑戦を受けた形だ。

 プミポン国王は肺の炎症、発熱などで9月19日からバンコク都内のシリラート病院に入院している。

〈プレム・ティンスラーノン〉
1920年、南部ソンクラー生まれ。1978―1980年陸軍司令官。1980―1988年首相。プミポン国王の信頼があつく、1988年の首相退任時に枢密顧問官に任命されるとともに、「ラタブルット(国家功労者)」の称号を受けた。1998年から枢密院議長。誕生日前には例年、軍・警察の最高幹部が議長宅を祝賀に訪れる。今年は反タクシン派政権の発足で、アピシット首相と閣僚一同も議長宅を訪れた。一方、2006年のクーデターで政権を追われたタクシン元首相はプレム議長を「クーデターの黒幕」「スーパーパワー」などと呼び、「二重政権状態を作り出した」と批判している。

〈チャワリット・ヨンチャイユット〉
1932年生まれ。陸軍士官学校卒。陸軍参謀長を経て1986年5月に陸軍司令官、同年10月から国軍最高司令官代行を兼任。1990年に退役し、チャーチャイ政権の副首相兼国防相、2カ月後に辞任し、新希望党を結成。内相、副首相兼国防相などを歴任した後、1996年の総選挙で新希望党が第1党となり首相兼国防相に就任。1997年の経済危機で有効な対策が打てず、同年末に辞任。2001年のタクシン政権発足で副首相兼国防相。あだ名は「ビッグジウ(ビッグなちび)。1980年代のプレム政権時にタイ共産党対策で発揮した智謀から「タイの諸葛孔明」と呼ばれたが、1997年のアジア経済危機では、あまりに無策だとしてアルツハイマー症説が浮上。

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