【タイ】テレビ報道によると、タイ検察は24日、2008年8―12月にバンコクのタイ首相府を占拠した反タクシン元首相派団体「民主主義のための市民同盟(PAD)」の幹部9人の起訴を60日間延期すると発表した。騒乱罪などで捜査を進めているが、取り調べが終わっていないとしている。9人は実業家でPAD創設者のソンティ氏、ジャムロン元バンコク都知事ら。
起訴延期は2008年11月が最初で、今回で8回目。タイでは2008年12月の政変で反タクシン派政権が発足しており、9人が法の裁きを受ける可能性は極めて低いとみられている。
〈民主主義のための市民同盟(PAD)〉
タクシン政権当時(2001―2006年)の2005年に実業家のソンティ氏が設立。タクシン氏の王室への不敬、汚職疑惑などを追及し、2006年に数万人規模の街頭デモをバンコクで連続開催、政治機能を麻ひさせ、同年9月の軍事クーデターによるタクシン政権追放を呼び込んだ。2007年末の総選挙でタクシン派が政権に復帰したことから活動を再開し、2008年8月から年末まで首相官邸にあたるタイ首相府を数千人で占拠。11月下旬からはバンコクの2空港も占拠し、タイの空路交通を遮断した。空港占拠中に憲法裁判所がタクシン派与党を解党、政権が野党民主党に移ったことから活動を停止したが、2009年に「新政治党」を政党登録し、表舞台への復帰に動き始めている。PADはタイ王室の支持を受けていると主張し、シンボルカラーはプミポン国王の誕生日の色である黄色。2008年10月にPADのデモ隊が国会議事堂周辺で警官隊と衝突し、メンバーの女性が死亡した際には、シリキット王妃が葬儀を主宰した。
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