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タイ首相、国王に状況報告

2010/3/ 8 (23:21)| 主要ニュース  写真ニュース  社会

写真提供:タイ王室事務局

【タイ】タイのアピシット首相は8日午後5時半、バンコク都内のシリラート病院に入院中のプミポン国王(ラマ9世)に面会した。首相は国王の前で身を投げ出し拝礼した後、椅子に座り、国内情勢を報告。椅子に座った国王は愛犬のトーンデーンを足下に従え、首相の説明を聞いた。面会の様子は地上波テレビで全国放送された。

 タイでは2006年9月19日のクーデターで追放されたタクシン元首相を中心とする勢力と、タイ国王の諮問機関である枢密院、現政権与党・民主党などが対立し、過去3年にわたり政局が混乱、街頭デモや暴動、爆弾騒ぎなどが頻発している。国外逃亡中のタクシン氏は先月26日、タイ国内の個人資産の約6割に当たる464億バーツの国庫没収をタイ最高裁に命じられ、これを不服とするタクシン派が今月12日からバンコクで反政府集会の開催を予定しており、アピシット首相はこうした状況を国王に説明したもようだ。

 プミポン国王は肺の炎症などで昨年9月19日から入院しているが、体調はほぼ回復したと伝えられている。先月27日夜には一時、チットラダー宮殿に戻り、私用のためと報じられた。

〈プミポン・アドゥンヤデート国王〉
 1927年、米国マサチューセッツ州ケンブリッジ生まれ。父はタイの現王朝の中興の祖である5代目、チュラロンコン大王の数多い息子の1人だったマヒドン皇太子、母は中国系の一般女性。
 タイの絶対王政を廃した1932年の立憲革命とその後の第2次世界大戦の影響で、1934年から1952年まで主にスイスに滞在し、同国のローザンヌ大学で政治学、法学などを学んだ。
 スイスで共に暮らした兄が8代目の王に即位した直後に変死したため、1946年に9代目の王に即位。タイ帰国後は全国で数千の農業プロジェクトを手がけ、遠隔地の視察、低農薬農業や代替燃料の開発などにも取り組んだ。王室の再興にも力を尽くし、王室の儀礼・用語の復活、資金力回復を成し遂げた。
 米経済誌フォーブスがまとめた2008年の世界の王族資産番付では、推定資産350億ドルと、産油国の王族を退け、1位に輝いた。タイ外務省はフォーブスに対し、資産内容・額が事実と異なるとして反論している。
 「微笑みの国」と呼ばれるタイの国王でありながらほとんど笑顔を見せず、峻厳なイメージがある。一方、社会的弱者の救済に熱心とされ、国民からは「ポー(お父さん)」と呼ばれ、国父として深く敬愛されている。英語の評伝が2冊あるが、いずれもタイでは発禁。
 1950年に結婚した王族のシリキット王妃との間に、ワチラロンコン皇太子、ウボンラット王女、シリントン王女、チュラポン王女の1男3女。

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