【タイ】バンコク西部のラチャダムヌン通り一帯に集結したタクシン元首相支持派は14日、政府に対し、24時間以内に下院を解散するよう要求した。現政府が独裁勢力の支配下にあると主張、解散に応じない場合は政府機関へのデモ行進や幹線道路の封鎖に踏み切るとしている。
反政府集会の参加者は地方から続々とバンコク入りし、14日昼過ぎまでに数万人に達したもようだ。14日午後3時半現在、治安当局の衝突は報じられていない。政府は軍、警察など5万人を動員し、警戒に当たっている。
タイの政局は2005年以降、ばらまき政策で地方、貧困層の支持を得たタクシン氏と、タクシン氏の権力拡大を危ぐする特権階級・保守派の対立が激化し、選挙で勝ったタクシン派がクーデターや街頭デモ、司法判断で反タクシン派に政権を奪われるというパターンが続いている。タクシン氏は利益誘導、反王室というイメージが広がり支持が尻すぼみとなっているが、軍事クーデターなど民主的な手続きを無視する反タクシン派への反感も根強い。2008年にタイ首相府やバンコクの2空港を占拠した反タクシン派団体幹部の訴追がこれまでに8回見送られるなど、司法の「ダブルスタンダード(二重基準)」を指摘する声もある。
PR