【タイ】バンコク西部のパーンファー橋一帯を数万人で占拠したタクシン元首相支持派はアピシット首相が解散総選挙に応じない場合、首相が反政府集会の指揮所としているバンコク郊外バンケンの近衛部隊第11駐屯地(パホンヨーティン通り)へ15日朝からデモ行進する方針だ。ラーンルアン通りを経由し、パホンヨーティン通りを北上するとみられる。タクシン派幹部のジャトゥポン下院議員が14日夜、明らかにした。ジャトゥポン氏はアピシット首相、プレム枢密院議長、ステープ副首相、プラユット陸軍副司令官の名前を挙げ、「行く先々について行く」と述べた。
タイでは2006年9月のクーデターで追放されたタクシン元首相を中心とする勢力と、タイ国王の諮問機関である枢密院、現政権与党・民主党などが対立し、過去3年にわたり政局が混乱、街頭デモや暴動、爆弾騒ぎなどが頻発している。こうした中、タイ最高裁は先月26日、タクシン元首相の資産464億バーツ(約1275億円)の国庫没収を命じ、これを不満とするタクシン派が今回の反政府集会に踏み切った。
今後のシナリオとしては、集会の自主的散会、集会の強制鎮圧、解散総選挙、クーデターなどが想定され、水面下で様々な動きがあるようだ。クーデターは反タクシン派の軍強硬派が画策しているもようで、アピシット首相は14日のテレビインタビューで、クーデターは問題解決にならず、政府もタクシン派も反対していると数分にわたり力説した。タクシン派の郊外への移動もこうした動きと関係している可能性がある。
PR