【カンボジア、タイ】タイ字紙報道とカンボジア政府によると、8日朝、タイ東北部シーサケート県クンハーン郡のタイ、カンボジア国境で両国の兵士数十人が約10分間にわたり銃撃を交わした。タイ側に死傷者はないもよう。タイ軍は9日時点で、現場から報告がないとして状況説明を行っていない。
両国軍は2008年から今年にかけ、国境で度々武力衝突し、双方の兵士数人が死亡している。
タイとカンボジアの国境はカンボジアがフランスの植民地だった当時に線引きされ、タイ側には領土を奪われたという感情が根強い。2008年には国境係争地域にあるヒンドゥー寺院遺跡プレアビヒアがカンボジアの世界遺産として登録され、共同登録を主張していたタイが態度を硬化。同年末に発足したタイのアピシット政権はカンボジアのフン・セン首相を「やくざ者」と呼んだカシット元駐米大使を外相に起用したほか、プレアビヒアの世界遺産登録について、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)に異議を申し立て、両国の関係は険悪化した。カンボジアは昨年、タイで汚職で懲役2年の実刑判決を受け国外逃亡中のタクシン元タイ首相を政府顧問に任命、タクシン氏が同年11月にカンボジアを訪れ、タイ、カンボジアの双方が大使を召還する事態に発展している。