【タイ】タイ最高裁判所は11日、資産没収命令を不服とするタクシン元首相(61)の再審請求を却下し、タクシン氏の資産464億バーツ(約1200億円)の国庫没収が確定した。判事119人の評決で、103人が却下、4人が受理を支持し、12人が棄権した。
最高裁は今年2月、タクシン氏が首相在任中に職権を利用して不正に利益を得たとして、同氏一族の資産766億バーツのうち、首相就任後に増加した464億バーツの没収を命令。4月末までに利子を含む約490億バーツがタクシン一族の銀行口座から国庫に納付された。
タクシン氏は警察官僚から実業家に転じ、通信事業でタイ屈指の富豪となった後、政界入り。2001―2006年に首相を務め、ばらまき政策と大衆受けするパフォーマンスで過去に例のない高い支持率を誇った。しかし、国内の特権階級と衝突し、2006年9月の軍事クーデターで失脚。首相在職中に当時の妻が国有地を購入したことで2008年に懲役2年の実刑判決を受け、現在は国外逃亡中だ。