【タイ】タイ法務省特捜局は23日、今年4―5月にタクシン元首相支持派の市民と治安部隊の衝突などで91人が死亡した事件について記者会見し、死亡した全員が他殺もしくは不自然死だったと発表した。事件から3―4カ月経過したにも関わらず、捜査は全く進んでおらず、このまま闇に葬り去られる公算が大きくなっている。
死者の多くはタクシン派の市民で、外国人では取材にあたっていたロイター通信の日本人カメラマン、村本博之さん、イタリア人カメラマンのファビオ・ポレンギさんの2人が銃弾を受け死亡した。ポレンギさんの姉のイザベラさんは5月と7月に来タイし、タイ政府に捜査の進捗状況をただしたが、具体的な回答はないまま。村本さんについても、タイ政府は「情報、証拠が少なく捜査は困難」というコメントを繰り返している。2人は治安部隊に銃撃された可能性が高く、捜査の進展は見込み薄だ。