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バンコク空港占拠から20カ月、反タクシン派団体幹部が警察に出頭

2010/8/27 (00:19)| 主要ニュース  社会

【タイ】2008年11月24日から12月3日にかけ、バンコクのスワンナプーム国際空港とドンムアン空港(旧バンコク国際空港)が反タクシン元首相派団体「民主主義のための市民同盟(PAD)」の支持者数千人に占拠された事件で、26日、PADの幹部、支持者ら59人が警察に出頭し、テロ容疑などで取り調べを受けた。

 出頭したのはPAD創設者で実業家のソンティ氏、副首相、バンコク都知事などを歴任したジャムロン陸軍少将らで、全員がすべての容疑を否定した。ソンティ氏は「容疑は事実無根で、政治的なものだ」と述べ、担当の警察高官を告訴する考えを表明。ソンティ氏は前日に「アピシット政権の汚職はタクシン政権よりひどい」と、政権批判も行っていた。

 PADは2空港のほか、2008年8月26日から12月まで、首相官邸にあたるタイ首相府を長期占拠した。いずれの事件でも、PADの幹部、支持者のほとんどは一度もこう留されなかった。検察は首相府占拠に関するPAD幹部の起訴を2008年11月から今年8月までに11回、延期した。

〈民主主義のための市民同盟(PAD)〉
 タクシン政権当時(2001―2006年)の2005年に実業家のソンティ氏が設立。タクシン氏の王室への不敬、汚職疑惑などを追及し、2006年に数万人規模の街頭デモをバンコクで連続開催、政治機能を麻ひさせ、同年9月の軍事クーデターによるタクシン政権追放を呼び込んだ。2007年末の総選挙でタクシン派が政権に復帰したことから活動を再開し、2008年8月から年末まで首相官邸にあたるタイ首相府を数千人で占拠。11月下旬からバンコクの2空港も占拠し、タイの空路交通を遮断した。空港占拠中に憲法裁判所がタクシン派与党を解党、反タクシン派の民主党を中心とするアピシット政権が発足したことから活動を停止したが、2009年6月に「新政治党」を政党登録し、表舞台への復帰に動き始めている。
 PADはタクシン氏の権力拡大を危ぐした伝統的な権力層、民営化を嫌う国営企業労組、タクシン氏に私怨を抱く実業家らの寄り合い所帯とみられる。タイ王室の支持を受けていると主張し、シンボルカラーはプミポン国王の誕生日の色である黄色。2008年10月にPADのデモ隊が国会議事堂周辺で警官隊と衝突し、メンバーの女性が死亡した際には、シリキット王妃が葬儀を主宰した。


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