【タイ】タイ政府は8月31日の閣議で、環境アセスメントが必要な11の業種を定めた天然資源・環境省通達を承認した。官報記載後、発効する。
2007年に軍事政権が導入したタイの現行憲法は、地域社会の環境、天然資源、健康に大きな影響を与える恐れがある事業について、環境アセスメントの実施などを義務付けている。昨年、東部ラヨン県マプタプット地区の住民らが、同地区で計画中の化学、鉄鋼などのプロジェクトが憲法の要件を満たしていないとして告訴、裁判所が訴えを認め、昨年9月から数十件のプロジェクトが凍結された。今回、環境アセスメントが必要な業種が選定されたことで、凍結解除への道筋がつくと期待されている。
11業種は(1)海の埋め立て(48ヘクタール以上)(2)鉱山(3)工業団地、工業用地開発(4)石油化学の上流・中流事業(5)精錬、鍛造(6)放射性物質の製造、廃棄(7)廃棄物処理(8)空港(滑走路3000メートル以上)(9)港湾(10)ダム、貯水池(貯水量1億立方メートル以上、もしくは面積15平方キロ以上)(11)発電所――で、リスト内に各業種で環境アセスメントが必要となる事業の内容、規模などが規定されている。