【タイ】米経済誌フォーブスがまとめた2010年版の「タイの富豪40人」で、昨年2位だったCPグループのタニン・ジアラワノン(謝国民)氏(71)がグループ企業の株価上昇で1位に浮上した。資産総額は70億ドル。CPは中国・潮州からタイに移民した謝家が89年前に創業。主要企業は食品大手ジャルーン・ポーカパン・フーズ(CPF)、タイでセブンイレブンを展開するCPオール、携帯・固定電話を手がけるトゥルーなど。数十カ国に進出し、中国ではバイク生産、小売り、不動産などの事業を行っている。
2位はドリンク剤「レッドブル(クラティンデーン)」創業者のチャリアウ・ユーウィタヤー氏(78)で、資産42億ドル。チャリアウ氏は1976年に「クラティンデーン」を開発。1987年にオーストリア人ビジネスマンと合弁でヨーロッパでの生産・販売を始め、大ヒット商品となった。
3位はタイのアルコール飲料最大手タイビバレッジ、不動産大手TCCランドなどを所有するジャルーン・シリワタナパクディー(蘇旭明)氏(66)で、資産41・5億ドル。
4位は百貨店(セントラル、ロビンソン)、ホテル(センタラ)、外食店(KFCなど)などを展開するセントラル・グループのジラティワット(鄭)家で、資産29億ドル。
5位はテレビ局チャンネル7を運営するバンコク・ブロードキャスティング&TV、アユタヤ銀行(BAY)、サイアム・シティ・セメント(SCCC)などに出資するクリット・ラタナラック氏(64)。資産17億ドル。
2006年のクーデターで失脚、2008年に汚職で実刑判決を受け国外逃亡中のタクシン元首相(61)は3・9億ドルで23位だった。
富豪40人の資産の合計は360億ドルだった。このリストには含まれていないが、タイのプミポン国王(82)はフォーブスの「世界の王族資産番付」で今年まで3連覇し、資産総額は不動産、上場企業株式を中心に約300億ドルに上る。